顎関節症の整体を受ける前に

顎関節症による不快な症状のせいで、日々の生活に支障が起き、悩まれている方は結構いらっしゃいます。また、顎関節症の改善を期待して、色々な医療機関や治療院に行てみたものの、あまり症状が良くならず、途方に暮れている方も結構いらっしゃいます。

上記のお悩み解決の為には、まず敵(顎関節症)について知る必要がございます。敵を知れば、自ずと効果的な解決策は見えてきますし、敵(顎関節症)について情報が不足していれば、的が外れた攻撃(治療)になり解決からは遠ざかります。

今回のブログは、敵(顎関節症)の症状や原因、分類や治療方法など、顎関節症を効果的に解決する為に、知らないと駄目な事柄をまとめてみました。少し長文にはなりましたが、今回のブログが顎関節症でお悩みの方の、お役に立てれば幸いでございます。

顎関節症とは

顎関節症について知るには、まずは顎関節がどこにあってどのように動くかの、顎関節の構造と機能を知る必要がございます。

顎関節の構造

耳の穴から約1㎝ほど前のところで、触ると少しボコッとする場所が顎関節になります。下顎骨(下あごの骨)にある骨の突起部が、側頭骨(頭蓋骨の骨)にある骨のくぼみにはまり込むことで、あごの関節は構成されています。

※あごの関節は人間の関節のなかで唯一、左右にまたがって存在する関節です。

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さらに、顎関節を構成している下顎骨と側頭骨の間には、一種のクッションの役目を果たす、「関節円板」という軟骨が存在しています。関節円板のクッションのおかげで、顎関節(下顎骨と側頭骨)の摩擦を防いだり、顎関節の運動がスムーズに出来ます。

※「関節円板」という軟骨が、あごの関節のなかでうまく動かないと、「ガクッ」「ゴキッ」などのクリック音が発生します。

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顎関節は、他の関節と比べて特殊な構造をしています。全身にある左右の関節は、普通独立して動きますが、顎関節の場合は、下顎骨の骨の形の特殊性で、左右の関節が連動して動きます。

※下の図の緑色に塗られた骨が下顎骨です。1つの下顎骨によって、左右に1つずつある顎関節が構成されているので、顎関節は左右が一対となって協調して動きます。ですので、左右どちらかの顎関節が動けば、反対側にある顎関節も連動して動きます。

顎関節の機能
  • 側頭筋
  • 咬筋
  • 外側翼突筋
  • 内側翼突筋

などの筋肉が協力して、下顎骨を前後左右に動かします。下顎骨の前後左右の動きが複雑に組み合わさって、初めて、物を噛む咀しゃく運動が行えます。

※下顎骨(下あごの骨)の重さは約1㎏あります。上記の筋肉群は下顎骨の前後左右の動きだけでなく、約1㎏の下顎骨を常に吊り上げる作用もあるので、全身の他の筋肉にくらべて、負担がかかりやす構造になっております。

口の開きが大きくなると、下顎骨は側頭骨のくぼみから前に外れ、口の開きが小さくなると、下顎骨は側頭骨のくぼみにはまります。

※下顎骨が、側頭骨のくぼみから前に外れるおかげで、大きく口を開ける動作が可能となりましたが、その反面、あごの関節が不安定になり、外からの力に対して弱い構造になりました。

顎関節を構成している骨の歪みや軟骨のズレ、顎関節を動かす筋肉の緊張もしくは弛緩が、あごに対する痛みや不快な症状、いわゆる「顎関節症」を発生させています。

顎関節症の性差

低年齢層の発症率は低く、20~30代に発症率が高いです。40代以降なると発症率はなだらかに減少しますが、女性の場合、閉経期の45〜55歳に発症率が高くなる事がございます。女性の2人に1人は、今までに一度はあごの痛みが出た経験がございます。男性の約2~3倍の数で女性に多く発症します。

女性に顎関節症が多い理由は、

  • 女性は男性に比べて筋肉量が少ないため、骨格が歪みやすい
  • 女性は男性に比べて関節や靭帯(骨と骨をつないでいる組織)が柔らかい
  • 女性は男性に比べて感受性が高いので、痛みに敏感
  • 女性は男性に比べて健康に対する関心が高い
  • 男性とは違い女性には、毎月ホルモンバランスの変化がある。女性ホルモンの増減によって、痛みが出やすくなります。

など様々言われておりますが、明確な理由はいまだ解明されておりません。

※統計上の数値では、女性に比べて男性は「顎関節症が少ない」と言われてはいますが、実際問題、顎関節症で悩んでいる男性は、結構いらっしゃいます。

顎関節症の症状

このようなお悩みがありませんか?

  • 耳の前(顎関節)が痛い
  • あごやこめかみの痛みで物が噛みにくい
  • 口の開け閉めで音が鳴る
  • 口が大きく開かない
  • 痛みで口を大きく開けれない
  • 突然、あごにロックが掛かり口が開かなくなる
  • あくびをするとアゴが痛い
  • 口を大きく開けとあごが外れそうになる
  • たまに、自分であごを鳴らしたくなる
  • 朝起きるとあごに痛みや違和感がある
  • 喋っているとすぐあごが疲れる
  • 噛み合わせが悪く、片側でしかうまく噛めない
  • 歯がすり減ってきている
  • 頭痛や頭がすっきりしない
  • 顔のコリや頭のコリ
  • 常に視界がぼんやりする
  • 顔がむくみやすい
  • 顔の歪みやあごのズレ

など

一口に顎関節症と言っても、色々な症状が挙げられます。

顎関節症が軽度の場合は、口の開閉時に音が鳴るだけで、あごに痛みが無い事が多いので、この段階では、歯科医院や口腔外科にあまり通いません。

顎関節症が中程度の場合は、口の開閉時に音が鳴るだけでなく、口の開けにくさも出現します。さらに、あごに痛みも出現するので、会話や食事の日用生活に不都合が生じます。この段階で初めて、歯科医院や口腔外科に通います。

顎関節症が重度の場合は、あごの痛みが酷く、口を動かす動作全般に支障をきたします。

簡単な顎関節症の見分け方は

①自分の顔を鏡に映して、あご(顎関節)を大きくゆっくり開閉させます。開閉時にあご(顎関節)が左右に揺れていませんか?

※口を開けると、アゴが左右どちらかにズレると、顎関節症の可能性がございます。

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②自分の顔を鏡に映して、舌を大きく前に出します。舌が真っ直ぐ前に出ていますか?

※舌を前に出すと斜め横に動くと、顎関節症の可能性がございます。

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③口を大きく開けた時に、3本指が縦に口に入りますか?

※あごに痛みや音がなく、指を縦にして3本分(4~5㎝)口に入れば正常です。もし、口を開けた時に痛みや音を伴う、もしくは指を縦にして1~2本(3㎝以下)しか口に入らなければ、顎関節症の可能性がございます。

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顎関節症の病態分類

顎関節症の病態(状態)やタイプは、「日本顎関節学会」により、顎関節の障害される部位によって、5つのタイプに分類されています。

⑴顎関節症I型は

あご(顎関節)を動かす筋肉、咀嚼筋の障害を主としたもの。

※Ⅰ型の痛みは筋肉性のものなので、鈍い痛みとなります。損傷した筋肉を押すと、押した部位の痛みだけでなく、押した場所から離れた頭部や首に、関連痛が起こることもございます。

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⑵顎関節症II型は

あご(顎関節)の周りにある、関節包・靭帯の慢性外傷性病変を主としたもの。

※骨と骨の連結部(関節)は関節包で包まれます。さらに関節には靱帯がみられます。靱帯は関節包を上から強化しています。

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⑶顎関節症III型は

関節円板障害(関節円板の異常)を主としたもの。

さらにⅢ型は

  • Ⅲa型:復位を伴う関節円板転位で、クリックを伴う物
  • Ⅲb型:復位をともなわない関節円板転位で、クリックを伴わない物

に分けることが出来ます。

※顎関節の関節円板(クッション)に、位置異常が生じている状態で、顎関節症の多くはⅢ型が原因だと言われています。関節円板(クッション)が障害されると、口を開閉の際にあごに音(クリック音)が生じます。

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⑷顎関節症IV型は

変形性関節症(退行性病変)を主としたもの。

※下顎頭の変形(骨の障害)を生じた状態

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⑸顎関節症V型は

その他、I~IV型に該当しないもの。

顎関節症の病態(状態)やタイプは、基本的には5つに分類されていますが。場合よっては複数の病態(状態)やタイプが、同時に発生しているケースもございます。
顎関節症になる原因

顎関節症が発生する原因は様々ございますが、次のような原因が考えられています。

  • 骨や歯の遺伝的要素
  • 噛み合わせの悪さ
  • 外からの強い外力
  • 医原性
  • 精神的ストレス
  • 食べ物を片側で噛む癖
  • 頭や首を片側に傾ける癖
  • 片肘をついた状態で仕事をしている
  • いつも同じ側で頬杖をつく癖
  • 片側に体重をかける座り姿勢
  • いつも同じ側の足を組む癖
  • 片足に重心をかける立ち姿勢
  • 寝る時の姿勢
  • 猫背

身体の歪みと顎関節症
寝る時の体勢

うつ伏せや横向きで寝る癖があると、下側にして寝る顔側の顎関節に、頭の重さ(約4~5㎏)や重力、枕や自身の手の圧迫する力が加わり、顎関節症を発症する事がございます。

偏った噛み癖

食べ物を噛む力は、歯に加わるだけでなく、歯を支えている上あごや下あごの骨にも、歯を介して力が加わります。

食べ物を片側で噛む(偏った噛み)癖があると、片側の歯や上あご、下あごの骨に負担がかかります。下あごの骨は、顎関節を構成する骨の1つなので、偏った噛み癖で、下あごの骨に負担がかかると、顎関節症を発症する事がございます。

※顎関節症以外にも、偏った噛み癖は、片側の歯や上あご、下あごの骨に負担がかかるので

  • 片側の歯がすり減る
  • 片側の噛む筋肉が発達してエラが張る
  • 顔の歪みが生じる
  • 下あごの骨がズレる

可能性がございます。

※例えば、右側で物を噛む癖があると、右側の上あごの骨に負担がかかります。上あごの骨の上に、目やほお骨のパーツがあるので、右側の上あごの骨に負担がかかり、右の目やほお骨に悪影響が及ぶと、「顔の歪み」が生じます。

日常生活での悪い姿勢
  • 頭や首を片側に傾ける癖
  • 片肘をついた状態で仕事をしている
  • いつも同じ側で頬杖をつく癖
  • 片側に体重をかける座り姿勢
  • いつも同じ側の足を組む癖
  • 片足に重心をかける立ち姿勢
  • 猫背

などの「日常生活の悪い姿勢」を、長い年月毎日繰り返していると、自分では気づかないうちに、どんどん背骨や骨盤が歪みます。

人間の身体は土台である骨盤の上に、背骨がブロックの様に乗っています。顎関節のある頭部(頭蓋骨)は、背骨の一番上にある首の骨に支えられています。

例えば、頭や首を片側に傾ける癖で、頭部を支える首の骨が歪むと。首の骨の上にある頭部(頭蓋骨)がズレて、顎関節に悪影響を及ぼす事がございます。顎関節に悪影響が及ぶと、あごに痛みが出たり。あごがコリコリ鳴ったり、口が開けにくくなったりする、いわゆる「顎関節症」を発症する事がございます。

直接的な負荷があごの関節に掛からなくても、日常生活での悪い姿勢で背骨や骨盤に歪みがあると、歪んだ骨を伝って間接的な負荷が顎関節に掛かり、「顎関節症」を発症する事がございます。

精神的なストレスと顎関節症
顎関節症でお悩みの方が、ここ10年で急増しています。その背景の1つに、現代社会での、精神的なストレスの増加が考えられています。

精神的なストレスが増加すると、自律神経の働きが乱れ、交感神経の働きが強くなります。交感神経の働きが強くなると、寝ても覚めても、常に身体が緊張しているので、歯ぎしりや歯の食いしばり癖、上下の歯を接触してしまう癖(TCH)が無意識に増えます。

※交感神経の働きが強くて、常に身体が緊張状態にあると、無意識に首や肩に力が入り、首コリや肩こりの原因になったり、顔の筋肉がこわばって顔が凝る原因になります。

交感神経の働きが強くて、脳が緊張状態にあると、イライラしやすいかったり、不眠 の原因になったりします 。

精神的なストレスで歯の噛み癖があると、あごに大きな負担を掛かるので、あごの関節のバランスが崩れて、様々なあごのトラブル(顎関節症)を訴える人が増えます。

※日常生活での歯ぎしりや食いしばり癖の原因は、自覚無自覚は別として、日中に感じているストレスを発散するための、本能的な行動であると言われています。

TCH(歯牙接触癖)

TCHとは、「上下の歯を接触させる癖」です。全世界標準で、会話や食事の時いがいでは、人間は唇を閉じていても、上下にある歯は接触しません。上下の歯が接触して良い時は。会話や食事の時のみで、1日20分程度の接触は問題ありません。研究者によると、顎関節症患者の約8割は、TCH(歯牙接触癖)があるそうです。

※食いしばりや歯ぎしりでも、上下の歯は接触します。TCHとの違い

  • 食いしばりや歯ぎしりは、強い力を短時間
  • TCHは、弱い力を長時間

TCHがあると、顎関節症だけではなく、歯が削れたり、歯にヒビが入ったり、歯が折れたり、詰め物が取れやすかったり、入れ歯やブリッジが破損したりします。

歯並びの悪さや歯の喪失と顎関節症
  • 骨や歯の遺伝的要素
  • 小さいころ、軟らかい物やよく噛まない生活習慣で、あごの骨が十分に成長していない(あごが小さい)と、歯が並ぶスペースが狭くなり、歯が凸凹に生えたり、歯が重なって生えている(叢生)
  • 虫歯によって歯の形が変化したり、歯が喪失している
  • 歯周病で歯が喪失したり、歯を支える組織が弱くなっている

などの歯並びの悪さや歯の喪失で、歯の噛み合わせが悪いと、食べ物が咀嚼しづらくなり、あごの関節に負担が掛かります。あごの関節に徐々に負担が蓄積すると、顎関節症を発症する事がございます。

※歯の喪失の三大原因 はむし歯、歯周病、歯の破折

外からの強い外力と顎関節症
  • 歯ごたえがある硬い物や大きい物を食べる
  • あくびや発生練習、歌を歌うなど口を大きくあける回数が多い
  • ボクシングや交通事故、転倒

などの外からの強い外力が、顎関節にかかると、顎関節症を発症する事がございます。

医原性と顎関節症
「医原病」とは、医療行為が原因で生ずる疾患の事を言います。

歯科で歯の治療の為に、最大現に口を開けさせられたり、長時間口を開け続けたりしていると、口を開ける時に使うあごの関節に負担がかかり、顎関節症が発症する事がございます。また、歯の治療で入れた詰め物や被せ物が合わない、歯医者で作った入れ歯が合わないと、噛み合わせが徐々に悪くなり、顎関節症を招く恐れがございます。

※気管にチューブを挿入する気管内挿管が原因で、あごの関節や筋肉を痛めると、顎関節症が発症する事もございます。

顎関節症が治らない理由

顎関節症でお困りの方は、歯科や口腔外科の治療に行くか、整体・整骨院などの治療院での施術に行くかのどちらかだと思います。

般的な歯科や口腔外科での治療
  • 歯並びの異常に対して、歯を削る噛み合わせ治療
  • 痛み止めの飲み薬や塗り薬
  • 筋弛緩剤などの薬物療法
  • あごの運動療法(あごの動かし方の指導)
  • 口腔マッサージやあご周り(咀嚼筋)マッサージ
  • 歯並びに問題があれば歯列矯正
  • 夜間の無意識の歯ぎしりや食いしばりによる、歯やあごの負担を軽減する為に、マウスピースをはめる(スプリント療法)

などの保存療法が多く用いられます。

上記の保存療法で改善しない、または、顎関節症が慢性化して症状が強いケースでは、局所麻酔をしながら顎関節の矯正を行ったり

  • 関節腔洗浄療法、パンピング・マニピュレーション
  • 鏡視下手術、関節開放手術

などの外科療法が行われることがございます。

一般的な整体・整骨院での施術
  • あご周り(咀嚼筋)マッサージ
  • 痛い部位に電気やホットパック
  • 痛い部位に鍼やお灸
  • あごの運動療法(顎の動かし方の指導)
  • 痛む部位に湿布を貼る

などの保存療法が多く用いられます。

もちろんこれらの保存療法で、顎関節症が改善に向かう場合もございますが、なかなか改善に向かわなかったり、保存療法を受けているにも関わらず、段々と症状が強くなってしまう、お悩みを抱えている方は少なくありません。

さらに顎関節症が、保存療法をうけて少し良くなっても、またしばらくすると症状が再発しする、発症と回復の繰り返しに、お悩みを抱えている方も少なくありません。

では、なぜ多くの方が、歯科や治療院で保存療法を行っても、顎関節症がなかなか思うように改善しないのか?

その答えは、顎関節症になる原因の複雑さに関係がございます。

顎関節症になった原因と、処置や治療が合っていれば改善するのですが、顎関節症の原因と処置や治療が合っていなければ改善しない、もしくは改善しても再発をまた繰り返してしまいます。

整体師の先生が書かれている、「歯科や口腔外科で、歯や顎関節の治療をいくら行っても、顎関節症は改善しません。顎関節症の原因は全身にあり、背骨や骨盤の歪みを解消する事で、顎関節症は改善します。」と言う内容のブログをよく拝見いたします。

たしかに、顎関節症の原因が、背骨や骨盤の歪みの問題であれば、背骨や骨盤の歪みを整体で解消させれば、顎関節症は改善します。

しかし、顎関節症の原因が、背骨や骨盤の歪み以外の問題であれば、いくら背骨や骨盤の歪みを整体で解消させても、顎関節症は一向に良くなりません。

当院sakoの考え接骨院では

患者さまが抱える、顎関節症による痛みや不快感を一刻も早く取り除き、口の開け閉めのスムーズさを取り戻す為に、顎関節症の原因が何であるかどこにあるかを考え、その原因に合わせた処置や治療を常に心がけています。

顎関節症なった原因が、歯の問題や顎関節が癒着して手術が必要な口腔内の問題は、適材適所で歯医者さんや口腔外科にお任せして、当院sakoの考え接骨院では、顎関節症になった原因が、歯や口腔内ではない問題に対して処置や治療を致します。

あごに限らず全身に共通して言える事は、筋肉のこりや関節の痛みなどの不快な諸症状は、患者さまが訴える部位が原因のこともあれば。必ずしも症状がある部位が原因となっていない事もあります。

※下の図の赤い場所に患者さまは症状を訴えますが、今回のケースでは、顔の骨(頭蓋骨)や顎関節が原因ではなく、下の図に✖がある首の前にある筋肉、胸鎖乳突筋が根本原因になります。

当院sakoの考え接骨院では、顎関節症になった原因が顎関節自体にあれば、顎関節に対して処置や治療をしますし、顎関節症になった原因が顎関節以外の部位にあれば、そこに対して処置や治療を致します。

※ご安心ください。顎関節に対する処置や治療は、力任せに「ゴキッ」と動したりはしません。

例えば

理想の噛み合わせは、噛んだ時に左右上下の歯が均等に接触していて、特定の歯や筋肉、骨に対して負担のかからない状態です。

噛み合わせは歯の問題以外にも、頬杖やうつぶせ寝などの癖、足を組む頭を左右どちらかに傾ける癖といった、日頃の悪い生活習慣で身体が歪んでも、噛み合わせの位置がズレる事がございます。噛み合わせの位置がズレると、特定の歯や筋肉、骨に対して負担がかかるので、顎関節症を引き起こす事がございます。

ですので、当院sakoの考え接骨院では、頬杖やうつぶせ寝などの癖、足を組む頭を左右どちらかに傾ける癖といった、日頃の悪い習慣が原因の顎関節症であれば、背骨の歪みでズレてしまった噛み合わせを、本来の正しい位置に戻す事が、今回の顎関節症の解決法と考え、今回はあえて顎関節の処置や治療はせず、日頃の悪い生活習慣で形成された、身体の歪みを処置治療します。身体の歪みを処置治療する事で、噛み合わせの位置のズレが治ると、顎関節症の改善に繋がります。

※申し訳ございません。「顎関節だけ」を矯正ほしいと、患者様のご希望があっても、顎関節症の原因が顎関節にあれば、「顎関節だけ」を矯正しますし、顎関節症の原因が顎関節に無ければ、顎関節症いがいの部位も矯正します。ですので、顎関節症の状態により、「顎関節だけ」を矯正ほしいと言う、患者さまのご希望に添えない場合もございます。

あごと全身の関係

あごや頭の骨(頭蓋骨)を支えているのは、身体の中心にある背骨や骨盤です。

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顎関節は、背骨の一番上にある首の骨(頚椎)と同時に動く関節なので、背骨が歪むと連動して顎関節が歪む事がございます。また、骨盤の上には背骨があるので、骨盤の歪みが原因で背骨が歪むと、連動して顎関節が歪む事もございます。

建物の倒壊と原理は同じで

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土台(背骨や骨盤)が傾く(ズレる)と、土台(背骨や骨盤)の上にある、住居スペース(顎関節)も傾き (ズレて)、「顎関節症」の原因になります。

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つまりあごの関節と全身の関節は良くも悪くもお互いに影響しあっています。

最後に

顎関節症を長年患っている患者さま程、顎関節症になった原因に合わせた処置や治療をしても、すぐにはあまり症状の変化が感じられないかもしれませんが、原因に合った正しい処置や治療を継続してしていくと、顎関節症を長年患っている患者さまでも、改善の兆しが少しずつ見える方が多いです。

また、顎関節症は生活習慣によって発生する原因が多いので、当院sakoの考え接骨院では、出来るだけ早く顎関節症が良くなるように、日常生活でのアドバイスやセルフケアも積極的にお教え致します。

よりよい良い結果をご希望であれば、整体院で処置や治療を受けるだけでなく。自ら改善しようとする努力が必要になります。

あごの不調の原因を知り、今までと違うアプローチをすれば、今ある顎関節症の苦痛や不快な症状は必ず変化します。

Life is a series of choices

「人生は選択の連続である」

シェークスピアの名言

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当院sakoの考え接骨院のホームページを、ここまでお読みいただき、誠にありがとうございます。

もしあなたが、顎関節症でお悩みでしたら、ご来院心からお待ちしております。

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