顎関節症が顔の歪みを引き起こす

鏡や写真、webカメラを見て

  • 目の高さが右と左で違う
  • 口角の位置が右と左で違う
  • あご先が左右どちらかにズレている

などの、「顔の歪み」が気になった事はございませんか?

自分の想像とは違った顔が、鏡や写真、webカメラに写ってしまうその理由、「顎関節症」に答えが隠されているのかもしれません。

今回のブログは、顎関節症と顔の歪みの関係について書きたいと思います。

顔の歪みをチェックする方法

自分の顔の真正面から写真を撮ります。

※自分で顔のズレをチェックする時は、ボールペンや定規、爪楊枝などを、下の図の点線の位置に当てると、顔の歪みが客観的に判別しやすいです。

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  • 左右の眉毛の位置
  • 左右の目の大きさ
  • 左右の目の位置
  • 左右のほお骨の出っ張り
  • 左右のほお骨の位置
  • 左右の耳の位置
  • 左右の口角の位置

が同じですか?

または

左右の目(瞳孔)を結んだラインと、左右の口角を結んだラインが、上下で平行ですか?

自分の顔の写真をチェックして、顔に左右差があったり、上下のラインが平行でなければ、「顔に歪み」が生じている可能性がございます。

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顎関節症とは

顎関節症が原因の顔の歪みを解消するために重要なことは、患者さん自身が顎関節症について理解して頂く事です。

顎関節症を簡単に言い表すと、「何らかの要因がきっかけで、あごの関節の機能が低下したり、あごの関節やその周囲に炎症がおきると、口の開閉時にあごに音がしたり、物を噛む時にあごに痛みを感じる、などのあごの不快症状を示すもの」になります。

顎関節症は20年くらい前からよく聞く病気になり、最近では現代病の1つにもなっています。諸説色々ありますが、最近顎関節症が増えた理由は、食べ物が考えられています。柔らかい食べ物ばかり食べる生活習慣で、最近の日本人はあごの骨が小さくなりました。あごの骨が小さいと顔は小顔にはなりますが、あごの関節への負担は逆に大きくなりました。あごの関節への負担が、日々蓄積して大きくなると、顎関節症を引き起こす可能性がございます。(硬い食べ物を食べる昔の生活習慣では、あごの骨が発達して四角い顔立ちになります。あごの骨が発達していると、顔は大きくなりますが、あごの関節への負担は小さくなります)

顎関節症は若い女性の病気と思われがちですが、最近では男女問わず、幅広い年齢層で発症しております。ご高齢者の方でも、入れ歯があわずに、顎関節症を発症する事がございます。

顎関節症の症状

  • 口が開かない
  • 口が開きづらい
  • 朝の起床時にあごがスムーズに動かない
  • 口が大きく開かない
  • 口の開閉であごが鳴る
  • よくあごが外れそうになる
  • 口を閉じる事が出来なくなる(ロッキング現象)
  • うまく物が噛めない
  • 大きく口を開けるとあごが痛い
  • 物を噛むとあごが痛い
  • 安静時のあごの痛み
  • あごのコリ
  • あごのだるさ
  • あごのしびれ
  • 顔のコリ
  • 頭痛
  • 耳が痛い
  • 耳鳴り
  • 首のこりや痛み
  • 肩のこりや痛み
  • 背中のこりや痛み

など、顎関節症の症状は多岐にわたります。

顎関節症になると、あごや顔の症状だけでなく、全身にも症状が出ることも少なくありません。また顎関節症が重度になると、自律神経にも悪影響が出て、気分が落ち込みやすくなったり、寝ても覚めても体の力が抜けなかったり、常に体の疲労感があったり、食欲不振などの症状(自律神経失調症)が出て、日常生活に大変な支障をきたします。

顎関節とはどこにあるのか?

顎関節は、両側の耳の穴の前方約1㎝のところにあります。この場所に指を押し当てて、口を開けたり閉じたりすると、「コクコク」と動く、あごの動きを感じる事ができます。

※耳の約1㎝前にあごの関節があるので、顎関節症であごの関節が後方にズレていると、耳を圧迫して痛くなる事がございます。耳の痛みで耳鼻科に行き、色々な検査をしても異常がなければ、顎関節症が原因の耳の痛みの可能性がございます。

顎関節を構成している組織は
  • 関節窩
  • 下顎頭
  • 関節円板
  • 円板後部結合組織
  • 外側翼突筋
  • 関節包
  • 外側靭帯

となります。

少し詳しく説明すると、あたま(側頭骨)の下にある凹型の関節窩に、下あごの上の方にある凸型の下顎頭がはまって、あごの関節を構成しています。その凹凸の骨の間には、あごの関節でクッションの役割をする関節円板と、関節円板の前方には筋肉の外側翼突筋と、関節円板の後方には円板後部結合組織がございます。

正常な顎関節の動きは

口を開けると、下あごの上の方にある凸型の下顎頭が、前下方に回転しながら動きます。さらに下顎頭が前方に移動した時に、凸型の下顎頭にかぶさるように付着している関節円板も、一緒に前方に動きます。

※関節円板の位置がズレていると、口を開ける動作で、椎間円板(下の図の黄色の部分)が変に引っ掛かかり(ロックして)、下あごの骨の前方回転が出来ないので、口が開かなくなったり、あごに痛みが生じたりします。

下あごの骨を動かす筋肉は

1. 噛む時、口を閉じる時に使う筋肉“咀嚼筋”

咀嚼筋は

  • 内側翼突筋
  • 外側翼突筋
  • 側頭筋
  • 咬筋

の4種類が挙げられます

2. 口を開ける時に使う筋肉“開口筋”

開口筋は、首の前面(あご下から鎖骨)にある、舌骨上筋群

  • 顎二腹筋
  • 顎舌骨筋
  • オトガイ舌骨筋

顎関節症の病態分類

顎関節症の病態(状態)やタイプは、「日本顎関節学会」により、顎関節の障害される部位によって、5つのタイプに分類されています。

顎関節症には障害される部分によって5つに分類されます

⑴顎関節症I型は

あご(顎関節)を動かす筋肉、咀嚼筋の障害を主としたもの。

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⑵顎関節症II型は

あご(顎関節)の周りにある、関節包・靭帯の慢性外傷性病変を主としたもの。

※骨と骨の連結部(関節)は関節包で包まれます。さらに関節には靱帯がみられます。靱帯は関節包を上から強化しています。

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⑶顎関節症III型は

関節円板障害(関節円板の異常)を主としたもの。

さらにⅢ型は

  • Ⅲa型:復位を伴う関節円板転位で、クリックを伴う物
  • Ⅲb型:復位をともなわない関節円板転位で、クリックを伴わない物

に分けることが出来ます。

※顎関節にある関節円板(クッション)の、位置異常が生じた状態で、顎関節症の多くはⅢ型が原因だと言われています。関節円板(クッション)が障害されると、口を開閉の際にあごに音(クリック音)が生じます。

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⑷顎関節症IV型は

変形性関節症(退行性病変)を主としたもの。

※下顎頭の変形(骨の障害)を生じた状態

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⑸顎関節症V型は

その他、I~IV型に該当しないもの。

顎関節症の病態(状態)やタイプは、基本的には5つに分類されていますが、場合よっては複数の病態(状態)やタイプが、同時に発生しているケースもございます。

顎関節症の原因

どうして顎関節症になるのでしょうか?

顎関節症になる原因は

  • 噛み合わせの異常
  • 食事を噛む時の癖
  • 寝る時の姿勢
  • 頬杖
  • 楽器を弾く時の姿勢
  • 口を大きく開けて喋ったり、歌ったりする訓練をしている
  • 外傷(ぶつけるなどの行為)
  • 食いしばり
  • 歯ぎしり
  • TCH(歯列接触癖)

などが考えられています。

顎関節症になる原因については、様々な論争や研究がございますが、いまだはっきりとした原因はわかっておりません。はっきりとした原因がわかっていない理由は、顎関節症が一つの原因から発症するものではなく、複数の原因から発症する事が多いからだと推測されます。

噛み合わせの異常
歯列の不正や、虫歯や歯周病で歯が欠損していると、噛み合わせの異常が起こります。噛み合わせが悪いと、あごの関節に負担がかかり、顎関節症を発症する可能性がございます。

3つの危険な歯の噛み合わせ

  1. 乱ぐい歯だと、歯の高さがまちまちなので、あごの関節に負担がかりやすい。
  2. 開咬だと、前歯が閉じないため、奥歯でしか物が噛めないので、あごの関節に負担がかりやすい。前歯が閉じないため、発音に支障が出る事もある。
  3. 上の歯で下の歯が見えないと、深く噛み合っていて、あごの関節に負担がかりやすい。

あごの関節に悪い癖と姿勢
  • 食事を噛む時の癖
  • 寝る時の姿勢
  • 寝ながら本を読む、テレビを見る癖がある
  • 電話を肩と首ではさんで仕事する
  • 頬杖
  • つめ、鉛筆、パイプなどを噛む癖
  • 楽器を弾く時の姿勢
  • 猫背

などの日常生活の悪い癖や姿勢は、顎関節症と非常に深いかかわりがございます。

あごの関節に直接的な負担が掛かっていなくても、日常生活の悪い癖や姿勢(間接的な負荷)で、背骨や骨盤が歪むと、頭蓋骨の位置が不安定になり、下あごの骨にズレが生じる事がございます。下あごの骨にズレが生じると、噛み合わせが悪くなります。噛み合わせが悪くなると、あごの関節に負担がかかり、顎関節症を発症する可能性がございます。

※下あごの骨はブランコのように、頭の骨からぶら下がっています。ブランコの椅子をぶら下げている紐や、その紐を支えている枠が、お互いに関係し合うように、下あごの骨をぶら下げている頭の骨や、頭の骨を支えている背骨や骨盤は、お互いに関係し合っています。ですので、あごの骨のバランスが崩れると、全身の骨のバランスも崩れます。逆も然りで、全身のバランスが崩れると、あごの骨のバランスも崩れます。顎関節と全身は、お互いに微妙なバランスをとり合っています。

姿勢と顎関節の関係を体感しましょう

例①姿勢が悪い猫背の状態で口を開けましょう。次に、姿勢が良い状態で口を開けましょう。どちらの姿勢が口を開けやすいですか?

姿勢が良い状態のほうが口を開けやすいと思います。

例②手をグーに握った姿勢で口を開けましょう。次に、手をパーに開いた姿勢で口を開けましょう。どちらの姿勢が口を開けやすいですか?

手をパーに開いた姿勢のほうが口を開けやすいと思います。

※一般的に手をパーにすると姿勢が良くなり、手をグーにすると姿勢が丸まり猫背になります。

顎関節症と肩こり・腰痛の関係

顎関節症で下あごの骨がズレると、下あごの骨をぶら下げている頭の骨や、頭の骨を支えている背骨や骨盤に悪影響が及びます。背骨や骨盤への悪影響の結果、背骨や骨盤が歪むと、肩こりや腰痛などの不快な症状が発生します。

色々な治療院や整体に行っても、なかなか良くならないその肩こりや腰痛、実はその原因が肩や腰ではなく、肩や腰とは遠く離れた、顎関節に起因しているのかもしれません…

外傷(ぶつけるなどの行為)
下あごの骨は、頭の骨(頭蓋骨)にぶら下がっている構造上、意外と外からの力に弱いです。

  • 転倒
  • コンタクトスポーツや喧嘩
  • 交通事故

などの外からの強い外力が、下あごの骨に加わると、あごの関節に負担がかかり、顎関節症を発症する事がございます。

精神的ストレス
精神的ストレスで夜中や日中に、歯ぎしりや食いしばりの癖、TCH(歯列接触癖)があると、歯や歯を支える骨(上顎骨や下顎骨)に過度な力が加わります。歯を支える骨の下顎骨は、あごの関節を構成する骨の1つなので、歯ぎしりや食いしばりの癖、TCH(歯列接触癖)があると、あごの関節にも過度な負担がかかり、顎関節症を発症する可能性がございます。また、歯ぎしりや食いしばり癖、TCH(歯列接触癖)に、歯の噛み合わせの悪さが加わると、あごの関節に更なる負担が加わります。

※歯ぎしりや食いしばりの癖、TCH(歯列接触癖)をしてしまう理由は、日々溜まったストレスを解消する為の、無意識な行動であることが、最近の研究でわかってきました。

顎関節症の治療方法

一般的な歯科医院や口腔外科での治療

①噛み合わせを調整する咬合調整

噛み合わせを良くする為に、高い歯は削り、低い歯には補綴治療(かぶせ物)を行います。

②薬物療法

消炎鎮痛剤での痛み止めや、ヒアルロン酸注射であごの関節を動きやすくする。

③ 運動療法

あごの筋肉をマッサージでほぐしたり、あごを左右前後に動かしたり、ズレた関節円板を元に戻す運動をする。

④スプリント療法(マウスピースの装着)

あごを正しい位置に安定させる事で、あごの関節や筋肉への負荷を軽減させ、顎関節の症状を軽減させます。治療目的により、色々なスプリントの種類(材質や形)がございます。

※歯ぎしりや食いしばり癖がある場合にも、あごの負担を軽減させる目的で、スプリント療法は使用されています。

⑤手術

  • 関節のなかを洗い、痛みの軽減や動きを改善させる(関節腔洗浄療法)
  • 関節のなかの癒着を除去する(関節鏡視下手術)
一般的な整体・接骨院での施術
  • あご周り(咀嚼筋)のマッサージ
  • 痛い部位に電気やホットパック
  • 痛い部位に鍼やお灸
  • あごの運動療法(顎の動かし方の指導)
  • 痛む部位に湿布を貼る

などの保存療法が多く用いられます。

顎関節症が改善しにくい理由

もちろん上述の治療法で、顎関節症が改善に向かう場合もございますが、なかなか改善に向かわなかったり、保存療法を受けているにも関わらず、段々と症状が強くなってしまう、お悩みを抱えている方は少なくありません。

さらに顎関節症が、保存療法をうけて少し良くなっても、またしばらくすると症状が再発しする、発症と回復の繰り返しに、お悩みを抱えている方も少なくありません。

では、なぜ多くの方が、歯科や治療院で保存療法を行っても、顎関節症がなかなか思うように改善しないのでしょうか?

その答えは、顎関節症になる原因の複雑さに関係がございます。顎関節症になる原因が1つでは無いので、決まった治療法が今現在ございません。ですので、あごが辛いからといって、あごだけを治療して良くなる場合もあれば、良くならない場合もございます。

例えば

  • 歯の噛み合わせが原因の顎関節症であれば、歯医者で歯を削る、または歯を高くする
  • 悪い癖と姿勢が原因の顎関節症であれば、整体院で身体の歪みを矯正する
  • 精神的ストレスが原因の顎関節症であれば、歯ぎしりや食いしばりでの、あごの負担を減らす目的で、スプリント療法を歯科で行う

など

個々の患者さんの顎関節症になった原因と、処置や治療が的確であれば改善しますし

  • 歯の噛み合わせが原因の顎関節症を、整体院で身体の歪みを矯正する
  • 悪い癖と姿勢が原因の顎関節症を、歯医者で歯を削る、または歯を高くする

など

個々の患者さんの顎関節症になった原因と、処置や治療が的確でなければ改善しない、もしくは改善しても再発をまた繰り返してしまいます。

さらにもう一つ、顎関節症が改善しにくい理由として、色々な原因が同時多発的に発生して、複雑に顎関節症を引き起こしているケースが多々ある事が考えられています。

顎関節症が顔の歪みを引き起こす

顔の歪みと顎関節の関係が5つあります。

顔の歪みと顎関節症①歯の噛み合わせ
上の歯と下の歯の噛み合わせに問題が無ければ、顔の歪みはあまり生じませんが、顎関節症で下あごの骨が左右どちらかにズレていると、下あごの骨に付着している歯の位置も当然ズレるので、上あごの骨に付着している歯との噛み合わせに問題が生じます。

噛み合わせが正しい位置にないと、顔の左右で筋肉の使い方に差が生じます。骨は筋肉が動かしているので、右と左で顔の筋肉の使い方が違うと、顔の骨に対してアンバランスな刺激が加わり、顔の骨の位置や高さに左右差が生じます。顔の骨の位置や高さに左右差が生じると、口元や目元、ほお骨などの位置や高さが左右で異なる、いわゆる「顔の歪み」が生します。

顔の歪みと顎関節症②あごの動かし方
物を噛む、会話をするなどの口を動かす動作は、顔の骨(頭蓋骨)で唯一、下あごの骨(下顎骨)が動きます。

下あごの骨がズレていなければ、口は正しく上下に動き、バランスよく物が噛めたり、会話をすることがで出来ます。

下あごの骨がズレていると、口は左右どちらかに曲がって動き、アンバランスな噛み方になったり、喋り方になります。

※下あごのズレがあると、口が正しく動かないので

  • 関節雑音(カクとかジャリジャリといった音)
  • 開閉時のぎこちなさ

といった症状を伴う事が多いです。

あごの関節は「物を噛む」以外にも、会話をする時に使われていて、日々2~3000回動いています。ですので、下あごの骨がズレていると、日々2~3000回のあごの動きが、真っすぐではなく左右どちらかに曲がって動きます。アンバランスなあごの動かし方が続くと、顔の左右で筋肉の使い方に差が生じます。骨は筋肉が動かしているので、右と左で顔の筋肉の使い方が違うと、顔の骨に対してアンバランスな刺激が加わり、顔の骨の位置や高さに左右差が生じます。顔の骨の位置や高さに左右差が生じると、口元や目元、ほお骨などの位置や高さが左右で異なる、いわゆる「顔の歪み」が生します。

顔の歪みと顎関節症③悪い癖
食事の際に片方ばかりで物を噛む、バランスの悪い食べ方をしていると、よく噛む側の顔の筋肉(咀嚼筋)は発達し、噛まない側の顔の筋肉は弱くなるので。顔の左右で筋肉のバランスが崩れます。

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筋肉は骨に付着しているので、食事の際に片方ばかりで物を噛む癖で、顔の左右の筋肉のバランスが悪くなると、顔の左右の骨のバランスに悪影響を与え、「顔の歪み」が生します。

※一般的に、噛まない(筋肉を使っていない)側の顔は、顔の筋肉(表情筋)が衰えるので、重力に対してほほの肉を支えきれなくなり、よく噛む(筋肉を使う)側の顔と比べて、

  • 顔のたるみ
  • 口元の歪み
  • ほうれい線が深く入る
  • シワの数が増える

傾向がございます。

例えば、左側の歯で物を噛む癖があると、左の噛む筋肉(咀嚼筋)をよく使い、あご(あご先)が左に強く引っ張られ、顔が左に歪みます。

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顔の歪みと顎関節症④悪い姿勢
あごや頭の骨(頭蓋骨)を支えているのは、身体の中心にある背骨や骨盤です。

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顎関節は、背骨の一番上にある首の骨(頚椎)と同時に動く関節なので、悪い姿勢で背骨が歪むと、連動して顎関節がズレる事がございます。また、骨盤の上には背骨があるので、骨盤の歪みが原因で背骨が歪むと、連動して顎関節がズレる事もございます。

建物の倒壊と原理は同じで、土台(背骨や骨盤)が傾く(ズレる)と、土台(背骨や骨盤)の上にある住居スペース(顎関節)も傾きます(ズレます)

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顎関節がズレると、歯の噛み合わせやあごの動かし方が悪くなるので、顔の骨(頭蓋骨)に対してアンバランスな刺激が加わり、「顔の歪み」が生じる事がございます。

顔の歪みと顎関節症⑤椎間円板
顎関節症で、左右どちらかの椎間円板の厚みがすり減ると、厚みがすり減った側に下あごの骨がズレます。

さらに、椎間円板の厚みがすり減った側の下あごの骨の長さが短くなり、逆側の下あごの骨の長さは長くなります。

※例えば、顎関節症で、右側の椎間円板の厚みがすり減ると、厚みがすり減った右側に下あごの骨がズレます。

さらに、椎間円板の厚みがすり減った右側の下あごの骨の長さが短くなり、左側の下あごの骨の長さは長くなります。

下あごの骨がズレると。歯の噛み合わせやあごの動かし方が悪くなるので、顔の骨(頭蓋骨)に対してアンバランスな刺激が加わり、「顔の歪み」が生じる事がございます。

当院sakoの考え接骨院では

患者さまが抱える、顎関節症による痛みや不快感を一刻も早く取り除き、口の開け閉めのスムーズさを取り戻す為に、顎関節症の原因が何であるかどこにあるかを考え、その原因に合わせた処置や治療を常に心がけています。

顎関節症なった原因が、歯の問題や顎関節が癒着して手術が必要な口腔内の問題は、適材適所で歯医者さんや口腔外科にお任せして、当院sakoの考え接骨院では、顎関節症になった原因が、歯や口腔内ではない問題に対して処置や治療を致します。

あごに限らず全身に共通して言える事は、筋肉のこりや関節の痛みなどの不快な諸症状は、患者さまが訴える部位が原因のこともあれば、必ずしも症状がある部位が原因となっていない事もあります。

※下の図の赤い場所に患者さまは症状を訴えますが、今回のケースでは、顔の骨(頭蓋骨)や顎関節が原因ではなく、下の図に✖がある首の前にある筋肉、胸鎖乳突筋が根本原因になります。

当院sakoの考え接骨院では、顎関節症になった原因が顎関節自体にあれば、顎関節に対して処置や治療をしますし、顎関節症になった原因が顎関節以外の部位にあれば、そこに対して処置や治療を致します。

※ご安心ください。顎関節に対する処置や治療は、力任せに「ゴキッ」と動したりはしません。

例えば

理想の噛み合わせは、噛んだ時に左右上下の歯が均等に接触していて、特定の歯や筋肉、骨に対して負担のかからない状態です。

噛み合わせは歯の問題以外にも、頬杖やうつぶせ寝などの癖、足を組む頭を左右どちらかに傾ける癖といった、日頃の悪い生活習慣で身体が歪んでも、噛み合わせの位置がズレる事がございます。噛み合わせの位置がズレると、特定の歯や筋肉、骨に対して負担がかかるので、顎関節症を引き起こす事がございます。

ですので、当院sakoの考え接骨院では、頬杖やうつぶせ寝などの癖、足を組む頭を左右どちらかに傾ける癖といった、日頃の悪い習慣が原因の顎関節症であれば、背骨の歪みでズレてしまった噛み合わせを、本来の正しい位置に戻す事が、今回の顎関節症の解決法と考え、今回はあえて顎関節の処置や治療はせず、日頃の悪い生活習慣で形成された、身体の歪みを処置治療します。身体の歪みを処置治療する事で、噛み合わせの位置のズレが治ると、顎関節症の改善に繋がります。

※申し訳ございません。「顎関節だけ」を矯正ほしいと、患者様のご希望があっても、顎関節症の原因が顎関節にあれば、「顎関節だけ」を矯正しますし、顎関節症の原因が顎関節に無ければ、顎関節症いがいの部位も矯正します。ですので、顎関節症の状態により、「顎関節だけ」を矯正ほしいと言う、患者さまのご希望に添えない場合もございます。

最後に

顎関節症を長年患っている患者さま程、顎関節症になった原因に合わせた処置や治療をしても、すぐにはあまり症状の変化が感じられないかもしれませんが、原因に合った正しい処置や治療を継続してしていくと、顎関節症を長年患っている患者さまでも、改善の兆しが少しずつ見える方が多いです。

また、顎関節症は生活習慣によって発生する原因が多いので、当院sakoの考え接骨院では、出来るだけ早く顎関節症が良くなるように、日常生活でのアドバイスやセルフケアも積極的にお教え致します。

よりよい良い結果をご希望であれば、整体院で処置や治療を受けるだけでなく。自ら改善しようとする努力が必要になります。

あごの不調の原因を知り、今までと違うアプローチをすれば、今ある顎関節症の苦痛や不快な症状は必ず変化します。

Life is a series of choices

「人生は選択の連続である」

シェークスピアの名言

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当院sakoの考え接骨院のホームページを、ここまでお読みいただき、誠にありがとうございます。

もしあなたが、顎関節症で引き起こされた、顔の歪みでお悩みでしたら、ご来院心からお待ちしております。

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