顔はズレます
普段のお化粧時や洗顔時に
顔がズレている事に気がついた事が
今まで一度はございませんか?
「顔がズレているのでは…」と感じるその理由
実は
日々の生活でのちょっとした癖が原因かも?!
顔の構造
顔の骨(頭蓋骨)は
脳頭蓋と顔面頭蓋に分類され
1個の骨ではなく
- 舌の骨(舌骨)を除くと22個
- 舌の骨(舌骨)を含むと23個
の骨で構成されています。
前から見ると
後ろから見ると
横から見ると
22個の骨がパズルのように組み合わさって
顔の骨(頭蓋骨)が形作られています
また、22個の顔の骨
頭蓋骨のつなぎ目である縫合は
背骨や手足にある各骨を結ぶ連結部分
関節と似たような構造をしています。
※骨と骨が縫い合わさるように結合したのが
「縫合(ほうごう)」です
ですので
何かしらのきっかけや理由で
背骨や手足の関節がズレるのと同じで
22個の顔の骨(頭蓋骨)を繋ぐ「縫合」も
何かしらのきっかけや理由でズレます
顔のズレやすい場所は?
- 目もと
- ほお骨
- 口もと
など
顔のズレやすい場所はいくつかございます。
顔の骨(頭蓋骨)の1つ前頭骨は
下の図の赤丸部分
眼窩を構成している骨の1つです
眼窩のくぼみには目(眼球)が入っています
ですので
顔の骨(頭蓋骨)の1つ前頭骨が
何かしらのきっかけや理由でズレると
眼窩のくぼんだ空間が歪み
- 左右の目の高さ
- 左右の目の大きさ
- 左右の眉の高さ
が違う原因になります。
※眼窩はいくつかの骨で構成されます。
眼窩は
- 前頭骨(ぜんとうこつ)
- 上顎骨(じょうがくこつ)
- 蝶形骨(ちょうけいこつ)
- 涙骨(るいこつ)
- 篩骨(しこつ)
- 口蓋骨(こうがいこつ)
- 頬骨(きょうこつ)
などの沢山の骨が関与します。
眼窩の奥にある壁(眼窩壁)は薄い骨なので
ボールを使う球技や喧嘩で外力(圧迫する力)が
眼球を介して眼窩壁に加わると骨折しやすいです。
顔の骨(頭蓋骨)の1つ側頭骨は
下の図の青丸部分
耳の穴を構成している骨の1つです
耳の穴に上に耳(耳介軟骨)が付いています
ですので
顔の骨(頭蓋骨)の1つ側頭骨が
何かしらのきっかけや理由でズレると
耳の穴が歪み
左右の耳の高さが違う原因になります。
※左右の耳の高さが違う状態で
メガネやサングラスを掛けると
メガネやサングラスが傾きズレ落ちます
また、側頭骨には
聴覚器と平行覚器が収まっています。
もし、側頭骨のズレで
聴覚器に対して悪影響を与えると
音が認識しづらくなり
耳鳴りや耳のつまった感じが生じます。
さらに、側頭骨のズレで
平行覚器に対して悪影響を与えると
身体のバランス感覚がおかしくなり
めまいが生じる事もございます
顔の骨(頭蓋骨)の1つ鼻骨は
下の図の赤丸部分
鼻腔を構成している骨の1つです。
※鼻腔は鼻の一部分です
ですので
顔の骨(頭蓋骨)の1つ鼻骨が
何かしらのきっかけや理由でズレると
鼻腔の空間が歪み
鼻筋が左右どちらかに曲がる原因になります。
※鼻筋が曲がった状態で
メガネやサングラスを掛けると
メガネやサングラスが傾きズレ落ちます。
※一般的に
加齢とともに細胞や組織は下に下がります。
顔の皮膚が加齢とともに下に下がると
「顔のたるみ」となりますが
顔の骨の一つ鼻骨が
加齢とともに下に下がってズレると
鼻筋がはっきりしなくなったり
鼻の通りが悪くなったりする事がございます。
顔の骨(頭蓋骨)の1つ頬骨は
下の図の赤丸部分を構成します。
頬骨(きょうこつ)は
いわゆる
「ほお骨」にあたります
ですので
顔の骨(頭蓋骨)の1つ頬骨が
何かしらのきっかけや理由でズレると
左右のほお骨の
- 高さ
- 位置
が違う原因になります。
※一般的に
顔の骨の一つ頬骨(ほお骨)が
加齢とともに下に下がってズレると
頬骨は眼窩を構成する骨の一部なので
目が入る眼窩の空間も下に下がってしまい
目が開けにくくなる事がございます
顔の骨(頭蓋骨)の1つ上顎骨は
下の図の赤丸部分を構成します。
上顎骨には唇の一部(上唇)があります
ですので
顔の骨(頭蓋骨)の1つ上顎骨が
何かしらのきっかけや理由でズレると
唇が歪み
- 左右の口角の高さ
- 左右のほうれい線の入り具合
が違う原因になります。
※一般的に
顔の骨の一つ上顎骨が
加齢とともに下に下がってズレると
上顎骨は眼窩を構成する骨の一部なので
目が入る眼窩の空間も下に下がってしまい
目が開けにくくなり
昔に比べて目が小さくなることがございます
顔の骨(頭蓋骨)の1つ下顎骨は
下の図の赤丸部分を構成します。
下顎骨には唇の一部(下唇)があります
ですので
顔の骨(頭蓋骨)の1つ下顎骨が
何かしらのきっかけや理由でズレると
唇が歪み
- 左右の口角の高さ
- 左右のほうれい線の入り具合
が違う原因になります。
※あご先がズレた状態は
「顔の骨(頭蓋骨)の1つ下顎骨が
左右どちらかにズレた状態」です
自分の顔のズレを確認してみましょう
一度、以下のチェック表を用いて
自分の顔のズレを確認してみましょう
- 左右で目の大きさが違う
- 左右で目の高さが違う
- 左右で耳の高さが違う
- 左右でほお骨の高さが違う
- 左右でほお骨の出っ張りが違う
- 鼻筋がズレて真っ直ぐではない
- 左右で口角の位置が違う
- 左右でエラの張り方が違う
- フェイスラインのズレ
- あご先のズレ
など
上記に1つでも当てはまる項目があれば
顔がズレている可能性がございます。
顔がズレる理由
①生まれつきの骨格の問題
②出産時の問題
子宮から産道を通過する際に
赤ちゃんの顔の骨(頭蓋骨)に
圧迫する力や捻れの力が加わる事により
顔がズレる事がございます
③かおの外傷時の問題
かお(特にあご)に外から力が加わる
- 打撲(殴られる、物にぶつける)
- コンタクトスポーツ(ラクビー・バスケットなど)
- 交通外傷
- 転倒
上述した①~③の理由で顔はズレます。
①~③以外の理由では
- 横向けで寝る
- うつ伏せで寝る
- 顎関節症
- 片噛みの癖
- 頬杖
- 肘枕
- 噛みしめる癖(食いしばり)がある
- 就寝中に歯ぎしりをする
- 顔を傾ける癖がある
- 髪の分け目がいつも同じ
などの
「④日々の生活でのちょっとした癖」
が原因で顔はズレます。
※顔がズレる理由は
圧倒的に④の理由が多いです。
割合でいうと
「④>①+②+③」となります
- 横向きやうつ伏せで寝る
- 横向きやうつ伏せで寝ると
顔の片方だけに
長時間圧迫する力が加わります
習慣でこれらの寝方を続けていると
圧迫されている顔側の
顔にズレが生じてしまいます。
※例えば、左の顔に
横向きやうつ伏せ寝で
長時間圧迫する力が加わると
下の図の様に左の顔にズレが生じます
また
ベッドやソファーに寝ころびながら
- 携帯やスマホを操作したり
- テレビやネット動画を観たり
- 雑誌や本を見たり
する癖がある人も
左右どちらかの顔を常に下にして
寝ころびがちです。
※例えば、下の図の様に
左の顔を常に下にして
スマホを寝ころんで操作していると
左の顔だけに長時間圧迫する力が加わり
左の顔がズレてしまいます
- 顎関節症
- 顎関節は顔の骨
頭蓋骨にある関節になります
顎関節の異常が「顎関節症」です。
顎関節症になるとおきる症状の1つで
顎関節(あご)に対して痛みが出現すると
歯の噛み合わせが変わる事がございます。
歯の噛み合わせが変わってしまうと
口を動かす時に使う関節
顎関節の動きも変化してしまいます
顎関節の動きの変化で
顎関節を構成する骨の1つ
下顎骨が正しい位置から外れると
あご先が左右どちらかにズレる
いわゆる
「顔のズレ」が生じてしまいます
また、顎関節症で
あご先が左右どちらかにズレると
左右で口角の位置が違ったり
左右で法令線の長さや深さが違ったりします。
さらに、顎関節症で
あご先が左右どちらかにズレると
口をきちんと閉じることが出来なくなります。
※口をきちんと閉じる時に使われる筋肉は
下の図の口輪筋になります
顎関節症で
口を閉じる筋肉の口輪筋がうまく使えないと
口の周りの筋肉が衰えて
顔のたるみやしわの原因にもなります。
※顎関節症に「プラスα」で
口呼吸をしていたり
PC作業で長時間無表情で過ごしていたり
物をよく噛まなかったり(早食い)
柔らかい物ばかりを食べていると
口輪筋の衰えをさらに加速してしまい
顔の老化のスピードを速めてしまう事も…
- 片噛みの癖
- 片噛みの癖とは
「物を噛む時に
片側の歯ばかりを使う」癖の事です。
普段、食事の際に
左右どちらかの歯ばかりを使ってませんか?
物を片方の歯でばかり噛む癖によって
あごが左右どちらかにズレてしまうと
顔はズレます
物を噛む時に使用する筋肉
咀しゃく筋は約12種類ございます
咀しゃく筋の1つ咬筋
強く噛みしめると
両側のエラの辺りが硬くなります。
この場所にある筋肉が咬筋です
片噛みの癖により
咬筋の片側だけ発達してしまうと
顔が左右で違う
いわゆる
顔のズレが生じます。
※例えば、左の片噛みの癖があると
咬筋の左だけ発達してしまい
あご先が左に引っ張られます
咀しゃく筋の1つ側頭筋
強く噛みしめると
こめかみの辺りが硬くなります。
この場所にある筋肉が側頭筋です
片噛みの癖により
側頭筋の片側だけ発達してしまうと
顔が左右で違う
いわゆる
顔のズレが生じます
※例えば、左の片噛みの癖があると
側頭筋の左だけ発達してしまい
あご先が左に引っ張られます
さらに、側頭筋の走行が
ほお骨(頬骨)の下を通っている関係で
左の片噛みの癖で
左の側頭筋が大きく発達すると
ほお骨(頬骨)を内側から外に押す力が発生し
左のほお骨が外に張りだす原因にもなります
虫歯を放置していたり
歯を抜けたままにしている人は
歯の痛みや歯が無い場所を避けて
いつもと逆の歯で物を噛むようになる
アンバランスな噛み癖
いわゆる
「片噛みの癖」になります。
※例えば、左の歯に虫歯や
左の歯を抜けたままにしていると
右の歯で物を噛むようになります
- 頬杖
- あなたは何か考え事や
- パソコン
- テレビ
- 雑誌
を見ているときに無意識に
頬杖をつく癖がございませんか?
頬杖をついてしまう癖は
- 欲求不満
- 退屈
のサインだとも言われています
頬杖をつく習慣で
顔のどちらか一方だけに圧力を加え続けると
顔の骨格(特にほお骨)を変形させてしまい
顔のズレが生じる可能がございます。
※下の図の様に
右のほほに頬杖をつくと
右側のほお骨を上に圧迫する力が加わるので
- 眉の高さ
- 目の高さ
- 頬骨の高さ
が左右で異なる原因
いわゆる
顔のズレが生じてしまいます
また
頬杖を長期間していると
頬杖している側のあごの関節だけに
上に圧迫する力が長時間加わるので
「顎関節症になってしまった」と言う
あごの関節に悪影響を及ぼすことも…
※一般的に
右で頬杖をしていると
右の顎関節に対して負担がかかり
左で頬杖していると
左の顎関節に対して負担がかかります
さらに
頬杖をつく習慣で
顔に長時間圧迫する力が加わると
顔の血液やリンパの流れが悪くなり
- 顔のむくみ
- 肌のくすみやシミ
などの原因になる事もございます
顔のズレを解決する方法は?
繰り返しで強縮ではございますが
日々の生活でのちょっとした癖が
「顔のズレ」のほとんどの原因になります。
日々の生活でのちょっとした癖は
長年の積み重ねによる物なので
なかなか直しにくいとは思いますが
毎日の間違った
- 動作
- 姿勢
を継続して見直して改善していけば
必ず
日々の生活でのちょっとした癖は改善します。
※例えば
片噛みの癖を直す為には
右の歯で何回か噛んだら
次は
左の歯で何回か噛むという感じで
両方の歯で物をなるべく均等に噛みましょう
今までの生活習慣の結果(集大成)が
今の歪んだ自分(顔や身体)です。
今の歪んだ自分(顔や身体)が嫌であれば
今までと違う(反対側の)生活習慣
「普段しない姿勢や行動」をすれば
今の歪んだ自分(顔や身体)は必ず変化します。
※シェークスピアの名言
Life is a series of choices
「人生は選択の連続である」
顔の歪みが直るスピードを早めるために
上述の今までの日々の生活でのちょっとした癖を
自分で改善する事と「平行」して
- 顔の歪みやズレの矯正
- 背骨や骨盤矯正
を整体院や治療院で行うと
シンメトリーな顔に近づく期間を
早めることが初めて可能となります
昔から人の顔は
左右対称に近いほど
美しい顔だとされています。
美人の定義
「美人」というのは
- 目は大きく
- 鼻はすらっとして
- 輪郭がシャープ
などの
目鼻立ちの整った顔の事ですが
さらに
美人な顔の基準には
左右の顔のバランス
「シンメトリー」が挙げられます。
その証拠に
- モデル
- 女優
などの職業の方は
左右対称の顔をされている人が多いです
魅力的な顔は
釣り合いがとれています
左右ほぼ対称な顔は
あきらかに
左右非対称な顔よりも
魅力的とされています。
左右対称な顔を好むことは
写真や合成写真による顔でも
確認されています。
さらに
身体の左右対称性は
ほとんどの生き物にとって
相手をひきつける外観とされています
さらに動物の場合は
身体が左右対称であることが
「遺伝子の健全さ」を
後生に伝えるのに
重要であると考えられています。
※遺伝子には
生まれてから死ぬまでの情報が
組み込まれています。
遺伝子情報の一例に
種の生存や繁栄に必要な
病気に対する抵抗力の情報があります