顔はズレるのか?
何気なくテレビを見ているとき
芸能人や俳優さん、女優さんの
- 目の大きさが左右で違う
- ほお骨の出っ張りが左右で違う
- 笑った時の唇の形が歪んでいる
- あご先が左右どちらかに歪んでいる
などの
「顔のズレ」に気づく事はございませんか?
もしくは
自分の顔を鏡で見たとき
自分の「顔のズレ」に驚いた事はございませんか?
顔のズレは見た目が悪くなる問題だけでなく
身体全体のバランスに対しても悪影響を与えます。
ですので
顔のズレが原因で身体がアンバランスになると
肩こりや腰痛を引き起こすなんて事も…
そこで、今回のお話は
なぜ「顔はズレるのか?」について
解説・ご説明をしたいと思います。
美人顔の定義
「美人顔」というのは
- 目は大きく
- 鼻はすらっとして
- 輪郭がシャープ
などの目鼻立ちの整った顔の事ですが
さらに
美人な顔の基準には
「左右の顔のバランス」
シンメトリーが挙げられます。
その証拠に
- 有名女優
- モデル
- 人気アイドル
などの職業の方は
左右対称の顔をされている人が多いです
「魅力的な顔は
釣り合いがとれています。
左右ほぼ対称な顔は
あきらかに
左右非対称な顔よりも
魅力的とされています。
左右対称な顔を好むことは
写真や合成写真による顔でも
確認されています。
さらに
身体の左右対称性は
ほとんどの生き物にとって
相手をひきつける外観とされています。」
簡単に言えば
「左右対称の身体を持つほど
異性を引きつけてモテます」
さらに動物の場合は
身体が左右対称であることが
「遺伝子の健全さ」を
後生に伝えるのに
重要であると考えられています。
※遺伝子には
生まれてから死ぬまでの情報が
組み込まれています。
遺伝子情報の一例に
種の生存や繁栄に必要な
病気に対する抵抗力の情報があります
顔のズレをチェックするには?
どれだけ自分の顔にズレが生じているのかを
以下の項目を見ながら
鏡で一度チェックしてみましょう
- 目の大きさが左右で異なる
- 目の位置が左右で異なる
- 眉毛の位置が左右で異なる
- 眉骨の出っ張りが左右で異なる
- 耳の位置が左右で異なる
- ほほ(頬骨)の出っ張りが左右で異なる
- ほほ(頬骨)の位置が左右で異なる
- 口角の位置が左右で異なる
- 顔幅が左右で異なる
- あご先が左右どちらかにズレている
- 集中していると上下の歯がついている
など
1つでも当てはまる項目があれば
自分の顔がズレている可能性がございます
- 補足
- あたま(頭蓋骨)は15種23個の骨が
パズルのように組合わさって出来ています
あたま(頭蓋骨)の前1⁄3の部分が顔で
- 前頭骨
- 頭頂骨
- 側頭骨
- 頬骨
- 鼻骨
- 上顎骨
- 下顎骨
など、様々な骨で顔は構成されています。
ですので、お面みたいな1つの骨で
顔は構成されている訳ではございません
顔のズレを引き起こす理由
上述したように、顔は
1つの骨ではなく複数の骨で構成されているので
各骨の接合する部分には継ぎ目
医学用語で言い換えると、「縫合」がございます
あたま(頭蓋骨)にある骨の継ぎ目「縫合」は
背骨や手足の関節と似たような構造をしています
ですので、背骨や手足の関節が
日頃の生活習慣やくせが原因でズレるのと同じで
あたま(頭蓋骨)にある骨のつなぎ目「縫合」も
日頃の生活習慣やくせが原因でズレてしまいます。
※一般的に
「昔から自分の顔こうだったっけ?」 と
ある日突然、自分の顔のズレに気がつくのは
日頃の生活習慣やくせが
塵も積もれば山となるで
年齢とともに少しずつ蓄積されていくと
目に見えて分かるぐらいに
顔のズレがどんどん酷くなるからです
NGになる日頃の生活習慣やくせ
- 片側の歯で物を噛む
- 頬杖をつく
- うつ伏せで寝て顔を横向きに押し当てる
- 横向きで寝て顔を横向きに押し当てる
- ショルダーバッグをいつも同じ肩で持つ
- かばんをいつも同じ腕や手で持つ
- 椅子に座る時いつも同じ側で脚を組む
- いつも同じ側の足に体重をかけて立つ
- 犬の散歩でいつも同じ手でリードを持つ
などを、日々の生活で繰り返していると
顔の上下左右の長さや大きさが少しずつ違ってきて
顔のズレを引きおこしてしまいます
- 片側の歯で物を噛む
- 片側の歯で物を噛む習慣やくせがあると
よく噛む(使用する)側の顔の筋肉は
緊張して固くなり且つ大きく肥大します。
逆に
あまり噛まない(使用しない)側の顔の筋肉は
緊張感が無くたるみ且つ小さく萎縮します。
筋肉は骨に付着しているので
片側の歯ばかりで物を噛み続けて
顔の左右の筋肉のバランスが悪くなると
顔の骨(頭蓋骨)に対しても悪影響を与え
その結果、顔がどんどんズレてしまいます。
※一般的に、よく噛む(使用する)側に
あご先がズレる傾向がございます
例えば
左の歯でよく物を噛む習慣やくせがあると
顔の左側にある噛む動作で使用する筋肉が
緊張して固くなり且つ大きく肥大し
あまり噛まない右側にある顔の筋肉は
緊張感が無くたるみ且つ小さく萎縮するので
顔の左右にある筋肉のバランスが崩れます。
筋肉は骨に付着しているので
顔の左右にある筋肉のアンバランスが
顔の骨(頭蓋骨)に対して悪影響を与えると
徐々に、顔がズレてしまいます
さらに、噛む動作で使用する筋肉が付着する
下あごの骨(下顎骨)は
顔の骨(頭蓋骨)のなかで唯一、筋肉の作用で
上からぶら下がる構造をしている関係上
下あごの位置をまっすぐ保つ為には
顔の左右にある噛む筋肉のバランスが重要です
一般的に、筋肉は大きく肥大すると
骨を引っ張る力が強くなります。
ですので
左の歯でよく物を噛む習慣やくせがあると
左の顔にある筋肉が大きく肥大するので
下あごの骨を引っ張る力が左で強くなり
結果、あご先が左にズレてしまいます
また
左の歯でよく物を噛む習慣やくせがあると
あご先が左にズレる傾向があるので
右に比べて左の顎関節が圧迫されます。
骨と骨の間が狭くなる関節の圧迫がおきると
関節の動く範囲(可動域)が狭くなります。
左の顎関節が圧迫されると
口の動く範囲(特に左側)が狭くなり
口が開けづらくなります。
口が開けづらい状態を放置していると
口を開けるたびに
あごに痛みやクリック音、だるさを伴う
いわゆる
「顎関節症」が左に生じる傾向がございます
さらに
左の歯でよく物を噛む習慣やくせがあると
歯に虫歯や歯周病があるわけでもないのに
歯や歯ぐきに痛みが生じる
「非歯原性歯痛(ひしげんせいしつう)」が
左側に生じる事がございます。
その理由としては
左の歯でよく物を噛む習慣やくせがあると
左の歯や歯周組織(歯肉や歯根膜)にばかり
圧迫する刺激や負担が加わるので
左の歯にある神経にダメージが蓄積します。
一般的に、神経はダメージが蓄積し過ぎると
色々な刺激に対して神経が過敏になります。
ですので
左の歯でよく物を噛む習慣やくせがあると
左の歯にある神経が過敏になりやすいので
左の歯に虫歯や歯周病があるわけでもないのに
物を噛んだときに歯や歯ぐきが痛い
「非歯原性歯痛」が左に生じてしまいます
- 背骨や骨盤の歪みでの身体のズレ
-
- ショルダーバッグをいつも同じ肩で持つ
- かばんをいつも同じ腕や手で持つ
- 椅子に座る時いつも同じ側で脚を組む
- いつも同じ側の足に体重をかけて立つ
- 犬の散歩でいつも同じ手でリードを持つ
などの「日頃の生活習慣やくせ」が原因で
背骨や骨盤が歪み、身体がズレてしまいます
身体の骨は下から上まで1つに繋がっていて
背骨や骨盤を土台の骨とすると
その上に顔の骨(頭蓋骨)があります
ですので
「日頃の生活習慣やくせ」が原因で
背骨や骨盤が歪み、身体がズレてしまうと
背骨や骨盤の上にある
顔の骨(頭蓋骨)にも悪影響がおよび
結果として、顔がズレてしまいます
さらに、上記とは逆のパターンで
顔のズレが原因で
背骨や骨盤が歪む事もございます。
人間はどのような体勢や姿勢になっても
視線を常に水平に保とうとする
無意識の調節機能が備わっています。
ですので、顔の骨(頭蓋骨)がズレると
無意識の身体作用で
顔の下にある背骨や骨盤を使って
視線が常に水平を保てるよう試みます。
その試みの結果
背骨や骨盤に歪みが生じる事がございます
気をつけましょう
顔のズレが原因で背骨や骨盤が歪む
「身体のズレ」が引き起こされると
- 左右の肩の高さが違う
- 左右のくびれの位置が違う
- 左右の手や足の長さが違う
などの審美的な見た目の問題だけでなく
- 肩こりや首こり
- 肩や首の痛み
- 腰痛
- 頭痛
- 手足の冷えやしびれ
- 全身の疲れ(全身倦怠感)
などの不快な症状が発生する事もございます
上記の不快な症状を治すために
マッサージや整体、矯正治療院に通ったり
スポーツジムで筋肉を動かしたり
気になる局所に湿布を貼ったり
気になる局所をストレッチしているが
なかなか治らない上記の不快な症状
実はその原因
今まで見向きもしていなかった
「顔のズレ」から生じている可能性も…
さらに、美容面では
骨盤の歪みが原因で
骨盤周囲の血液やリンパの流れが悪くなると
お腹周りや下半身がむくみやすくなり
お腹が出たり、下半身が太くなる事も…
最後に
顔のズレを作り出す原因
「日頃の生活習慣やくせ」が分かりさえすれば
顔のズレを直して
シンメトリーな顔の美しさと健康を手に入れる為に
今から何をすれば良いかが自ずと分かります
顔のズレを直す方法は沢山あるのですが
まずは、今日から出来る範囲で
- いつもと反対側の歯で物を噛む
- いつもと反対側で頬杖をつく
- いつもと反対側でうつ伏せで寝る
- いつもと反対側で横向きで寝る
- ショルダーバッグをいつもと反対の肩で持つ
- かばんをいつもと反対の腕や手で持つ
- 椅子に座る時いつもと反対側で脚を組む
- いつもと反対側の足に体重をかけて立つ
- 犬の散歩でいつもと反対側でリードを持つ
など
顔のズレを作り出す「日頃の生活習慣やくせ」の
反対の動作や姿勢を積極的に行いましょう。
最終的には
行う必要性が無い、悪い日頃の生活習慣やくせ
「頰杖」や「座る時に脚を組む姿勢」は極力止めて
- 食事の時に左右の歯をバランスよく使う
- バックやカバンはバランスよく左右交互に持つ
- 立つ時は、左右の足に体重を均等にかける
- もしくは、左右交互にバランスよく立つ
など
左右均等に使える動作や姿勢があれば
出来る範囲で、積極的に行いましょう。
※さらに欲を言えば
うつ伏せ寝や横向き寝を止めて
仰向けで寝るよう心掛けましょう
ダイエットをする事と考えが同じです
食べたものの収支のバランスで
身体は痩せたり太ったりします。
今の自分の体型や体重が嫌であれば
食べる内容(収支)を見直すだけです。
顔は「日頃の生活習慣やくせ」でズレます。
今の自分の顔のズレが嫌であれば
日々の行動(使い方)を見直すだけです。
Life is a series of choices
「人生は選択の連続である」
シェークスピアの名言です
さらに、上述した
今までの「日頃の生活習慣やくせ」を
自分で改善する事と平行して
- 顔の歪みやズレの矯正
- 背骨や骨盤矯正
を整体院や治療院もしくはサロンで行うと
本来あるべきズレのない自分の顔に近づく期間を
早める手助けをする事が可能となります
注意しましょう、その①
顔のズレを作り出すほとんどの原因が
日頃の生活習慣やくせではございますが
- パーキンソン病
- 顔面神経麻痺
- 三叉神経痛
などの、何かしらの病気でも
顔のズレは引き起こされます。
病気で引き起こされる顔のズレの特徴は
外見の顔の骨(頭蓋骨)の左右差だけでなく
- 舌のもつれ
- 顔面部のピリピリとした痛みや痺れ
- 小刻みなふるえ
などの、特殊な症状やサインが
付随するケースがほとんどです。
日頃の生活習慣やくせを改善しても
あまり「顔のズレ」が改善されず
上記の、特殊な症状やサインが
「顔のズレ」とセットである場合は
専門医がいる医療機関での受診を
一度お勧め致します。
注意しましょう、その②
「日頃の生活習慣やくせ」
つまり
顔や身体の使い方の不均衡(アンバランス)
以外での顔のズレは
①生まれつきの骨格の問題
- 鼻の骨や軟骨の変形による鼻の曲がり
- 鼻中隔弯曲症による鼻の曲がり
- 上あごの左右の長さの違いによる鼻のズレ
- 下あごの左右の長さの違いによるあご先のズレ
※上あご(上顎骨)又は下あご(下顎骨)
あるいはその両方のアゴの骨の
大きさや形(大きい場合も小さい場合も)
位置などの異常によって生じる状態を
「顎変形症」と言います。
顎変形症は
顔面の変形と噛み合わせの異常を伴います。
顎変形症は
先天的(生まれつき)な場合もあれば
後天的(成長の段階)な場合もございます。
通常の歯列矯正では
健康保険が適応されませんが
顎変形症における歯列矯正に対しては
外科手術(オペ)をともなうので
健康保険が適用されます
②出産時の問題
お母さんの子宮から産道を通過する際に
何かしらの異常で
赤ちゃんの顔の骨(頭蓋骨)に対して
圧迫する力や捻れる力が変に加わると
顔がズレる事がございます
③かおの外傷時の問題
顔の骨(頭蓋骨)に外からの力が加わる
- 打撲(殴られる、物にぶつける)
- コンタクトスポーツ(ラクビー・バスケットなど)
- 交通外傷
- 転倒
で顔がズレる事がございます。
※よくお問い合わせがございますが
上述の①から③が原因で生じた
顔のズレの問題は
整体院や治療院などの
徒手で行われる矯正や整体では
治すことは困難でございます
整体院や治療院などの
徒手で行われる矯正や整体で
治すことが可能な顔のズレは
「日頃の生活習慣やくせ」
つまり
顔や身体の使い方の不均衡(アンバランス)
が原因で徐々に生じたものに限ります。