顎関節症の治療を整体院で受ける前に
顎関節症になる原因や症状の程度は様々です。特に若い女性の方で、顎関節症が増えております。ある文献によれば、「日本人の二人に一人は、何かしらのあごの異常の経験が今までにある」と書かれています。(ちなみに顎関節は、歯周病に次いで有病率の高い病気で、近年増加傾向にあります)
顎関節症が近年増加傾向の理由に、硬い物を食べる機会がここ数十年で少なくなり、昔の人に比べてあごが小さくなった事(顔も昔の人より小さく小顔です)と、パソコンやスマートフォンの影響で、昔に比べて情報過多のストレスフル社会になった事が考えらます。さらに、柔らかい食習慣や情報過多のストレスフル社会いがいにも、毎日の悪い生活習慣(姿勢や身体の使い方)が、近年増加傾向にある顎関節症と深く関係しております。
顎関節症が軽度の場合は、痛みもなく音が鳴るという症状だけで、日常生活にあまり支障をきたさないので、特に何ら対策や治療をせず、そのまま放置している方が多いです。しかし、顎関節症になった原因を取り除かずに、そのまま放置して生活を続けていると、何もしていない安静時でもあごが痛くなったり、突然口が開かなくなるという、日々の生活を脅かす症状が出現する事がございます。
顎関節症も病気と考えは同じで、早い段階での対策や治療が、早期回復のカギになります。病気が進行して慢性化すると、改善が難しく治療期間が長引くのと同じで、顎関節症もこじらせてしまうと、改善が難しく治療期間が長引きます。
多くの方が一度は経験するであろう、あごの痛みやあごの不調が出現すると(顎関節症になると)、まずは、歯科医院や口腔外科を受診されると思います。そこで改善すれば良いのですが、思ったような改善が得られなかった場合、顎関節症に対する次なるアプローチや手立てが思いつかず、人知れず顎関節症に悩んでいる方も多いと思います。
ですので今回は、顎関節症に対する次なるアプローチや手立ての為に、顎関節症について少し詳しく書きました。長文にはなりましたが、顎関節症でお悩みの方に、少しでもお役に立てれば幸いでございます。
顎関節症について
顎関節症とは、耳の前にあるあごの関節(顎関節)やあご周辺の筋肉に、何かしらの異常(炎症や歪み)が出現している状態です。厚労省の調査によると、働く人の約20%が顎関節症の症状に悩まされているそうです。
性差
顎関節症の方の数は、ここ十数年で15倍にも増加しました。男性も顎関節症にはなりますが、圧倒的に女性が多く、男性の約2~3倍多く発症します。顎関節は子供~高齢者まで幅広い年代や性別で発症しますが、特に20~30代の女性に多く発症します。10代なかばから顎関節症が増加するのは、思春期以降は社会生活がより複雑になり、ストレスが増えるからだと言われています。
なぜ女性に顎関節症が多いのかは、いまだに解明されておりませんが、男性よりも骨格や筋肉が女性は弱い、女性の方がストレスや痛みに対して感受性が強い、健康や美容に対して男性よりも関心が高い、女性ホルモンとの関係性など諸説色々考えられています。
簡単な顎関節症の見分け方は
その①自分の顔を鏡に映して、あご(顎関節)を大きくゆっくり開閉させます。開閉時にあご(顎関節)が左右に揺れていませんか?
※口を開けると、アゴ先が斜め横にズレてしまう方は、顎関節症の可能性がございます。
その②自分の顔を鏡に映して、舌を大きく前に出します。舌は真っ直ぐ前に出ていますか?
※舌を前に出すと、舌が斜め横にズレてしまう方は、顎関節症の可能性がございます。
その③口を大きく開けた時に3本指が縦に口に入りますか?
※口を開けた時に、あごに痛みや音がなく、指を縦にして3本分(4~5㎝)口に入れば正常です。もし、口を開けた時に、あごに痛みや音を伴う、もしくは指を縦にして1~2本しか口に入らなければ、顎関節症の可能性がございます。
このようなお悩みはありませんか?
- こめかみの下(耳の前にある顎関節)が痛い
- 痛みはないが大きく口が開かない
- あごの痛みで大きく口が開かない
- あごの痛みで段々と口が開かなくなってきた
- たまに口が開かない事がある
- あごが笑った時にズキンと痛む
- 疲れていると口が開きにくい
- 硬い物を噛む時にあごが痛い
- あごの痛みで食べ物が噛みづらい
- 口を開けづらいので大きな物が食べれない
- あごの痛みでしゃべるのがつらい
- あごが口の開け閉めでカクカク音がする
- あごが口の開け閉めでシャリシャリ音がする
- 大きく口を開けた時にあごが外れそうになる
- あくびをした後、口が閉じなくなる時がある
- あくびをするとあごが痛い
- あごが起床時に固まって口が開きにくい
- 朝起きるとあご周りがこっている
- 朝起きた時にあごが重だるい
- 朝起きた時にあごが痛い
など、口の開閉をともなう日常生活動作に、支障をきたす様々な症状が出現します。
上記以外の顎関節の症状
顎関節症の慢性化や悪化により、あごの局所だけでなく
- こめかみの痛み(頭痛)
- 首こりや肩こり、背中のこり
- 首の痛みや肩の痛み、背中の痛み
などの全身にも、様々な症状が現れることがございます。
さらに顎関節症が酷い方になると、毎日の体調の悪さがストレスになり、自律神経のバランスが崩れてしまい
- あまり良く眠れない、寝つきが悪い(不眠症)
- めまいやふらつき
- 耳鳴り
- 突発性難聴
- 喉がつまった感じがする
- 舌がピリピリと痛い(舌痛症)
- 目の疲れ
- 生理痛
- しびれ
などの不快な症状が出ることもございます。
さらに顎関節症は、健康面の問題がおきるだけでなく、昔の顔に比べてエラが張ったり、昔に比べて顔が左右で非対称になったり、昔に比べてあごが曲がったりして、美容面での問題も多数する可能性がございます。
顎関節症になる原因
顎関節症になる原因には様々なものがございますが、大きく2つに分類すると
①あごに直接な負担がかかり発症する場合
スポーツや転倒、喧嘩などで、外からの力があごの骨や関節に直接加わる。
②あごに間接的な負担がかかり発症する場合
- 片方で物を噛む癖や虫歯
- 歯を削る虫歯治療や噛み合わせ治療
- 噛み合わせの悪さ
- 歯並びが悪い
- 頬杖やうつぶせ寝などの癖
- 姿勢の悪さや身体の歪み
- 交通事故によるむち打ち症
- 硬いものを噛んだ
- 無意識の食いしばりや歯ぎしり
- 睡眠不足
- 過去の歯列矯正やインプラント
などがございます。
- 片方で物を噛む癖や虫歯
- 片方で物を噛む癖や虫歯がない側の歯で物を噛む癖は、左右で物を同じ様に噛んでいないので、左右の咀しゃくする筋肉のバランスが悪くなります。咀しゃくする筋肉のバランスが左右で悪くなると、正しい噛み合わせが難しくなるので、顎関節に対して負担が増え、顎関節症になる事がございます。
※例えば左に虫歯があると、虫歯の痛みを避けて、虫歯の反対側の右の歯で物を噛む。
豆知識
片方で物を噛む癖があると、噛み癖がある側の顔の筋肉が大きく発達し、噛み癖が無い側の顔の筋肉は小さく萎縮します。顔の筋肉量に左右差が生じてしまうと、筋肉は骨に付着しているので、顔の骨(頭蓋骨)に対しても左右差が生じ、「顔の歪み」が生じる事もございます。
- 歯並びの悪さ
- 遺伝的に歯の生え方に問題があり、歯並びが悪いと、正しい噛み合わせが難しくなるので、顎関節に対して負担が増え、顎関節症になる事がございます。
また、虫歯による侵蝕で歯の形が変わったり、歯が抜けている状態を放置したり、歯周病で歯を支えるあごの骨(上顎骨と下顎骨)が痩たり、不適切に歯を削りすぎる虫歯治療や噛み合わせ治療で、歯の並びが悪くなると、正しい噛み合わせが難しくなるので、顎関節に対して負担が増え、顎関節症になる事もございます。
※歯並びが悪い歯を、正しい位置に誘導する目的で、正しい力を歯にかけ続けると(歯列矯正をすると)、数年で歯並びが良くなりす。逆に、歯並びが正しい歯に、間違った力を歯にかけ続けると、数年で歯並びが悪くなります。ですので歯は、良くも悪くも動きます。
※歯周病で歯を支えるあごの骨(上顎骨と下顎骨)が痩ると、歯が動きやすくなるので、歯並びが悪くなってしまう事がございます。
※歯が抜けている状態を放置していると、抜けている歯のスペースを埋めようと、残された歯が動いてしまい、歯並びが悪くなってしまう事がございます。
噛み合わせチェック
①姿勢を正して、上の歯と下の歯を軽く接触させてみましょう。左右上下の歯が均一に触れていますか?歯の全体が均一に触れていない場合、噛み合わせが悪い可能性がございます。
②姿勢を正しましょう。歯の全体が均一に触れ合っている状態から、少しずつ歯を噛みこんでいきましょう。歯の噛みこみが横や縦にズレてしまう場合、噛み合わせが悪い可能性がございます。
- 姿勢の悪さ
- 交通事故によるむち打ち症、スマホの使い過ぎや長時間のデスクワークによって、首の生理的なカーブ(前弯)が消失して、首がストレートネックになると、頭痛や首こり・肩こりなどの不快な症状がでる以外にも、首がストレートネックになると、口の開け閉めに障害がおきる顎関節症を発症します。
一度チェックしましょう
首がストレートネックになる悪い姿勢で、口の開け閉めをしましょう。次に、首の生理的なカーブ(前弯)がある正しい姿勢で、口の開け閉めをしましょう。いかかでしたか?姿勢が悪いと(ストレートネックだと)、口の開け閉めがしにくく、姿勢が正しいと、口の開け閉めがしやすくなります。
姿勢の悪さは、口の開閉をになう顎関節に悪影響を与え、顎関節症になる事がございます。
ストレートネックと顎関節症の関係
顎関節を構成する骨の1つ側頭骨には、首の筋肉が付着しています。
※側頭骨の真ん中あたりに耳の穴があります。耳の穴の前に顎関節があり、耳の穴の後ろに首の筋肉があります。
首がストレートネックになると、首が受ける衝撃を骨でうまく吸収できないため、首の筋肉に対して大きな負担が掛かります。首の筋肉に対して大きな負担が掛かると、首の筋肉が凝り固まります。首の筋肉が凝り固まると、首の筋肉が付着する側頭骨に負担が掛かります。側頭骨は顎関節を構成する骨なので、側頭骨に負担が掛かると顎関節に対しても負担が掛かり、顎関節症になる事がございます。
※一般的に、首の下の筋肉が凝り固まると、首こりや肩のこり、手や腕のしびれが現れ、首の上の筋肉が凝り固まると、頭痛(筋緊張性頭痛)や耳鳴り・めまいが生じます。
- 身体の歪み
- 頬杖やうつぶせ寝などの癖、足を組む癖や頭を左右どちらかに傾ける癖があると、左右で同じ様に身体が使えていないので、身体にある筋肉が左右でバランスが悪くなり、どんどん身体は歪みます。
身体の骨や筋肉は、足先から頭のさきまで連結しているので、直接的な負担があごに掛かっていなかったとしても、身体が歪んだ影響が間接的に顎関節に掛かり、顎関節症になる事がございます。
あごの関節と全身の関節その①
あごや頭の骨(頭蓋骨)を支えているのは、身体の中心にある背骨や骨盤です。
顎関節は、背骨を構成する骨の1つ、頚椎(首の骨)と同時に動く関節なので、背骨の歪みで頚椎(首の骨)に悪影響が及ぶと、頚椎(首の骨)と同時に動く顎関節に対して悪影響が及びます。また、骨盤の上には背骨があるので、骨盤の歪みが原因で背骨が歪み、その背骨の上にある頚椎(首の骨)に悪影響が及ぶと、頚椎(首の骨)と同時に動く顎関節に悪影響が及びます。
建物の倒壊と原理は同じで
土台(背骨や骨盤)が傾く(ズレる)と、土台(背骨や骨盤)の上にある、住居スペース(顎関節)も傾き (ズレて)、「顎関節症」の原因になります
つまりあごの関節と全身の関節は良くも悪くもお互いに影響しあっています。
- 食いしばりや歯ぎしり
- 年齢を問わず過度なストレスにさらされると、日中には無意識に食いしばりやTCH(歯牙接触癖)がおき、就寝時には無意識の食いしばりや歯ぎしりがおきます。昼夜を問わず長年の間、食いしばりや歯ぎしり癖があると、持続的な負担が歯に掛かってしまい、歯にヒビが入ったり歯がすり減ったりします。
※前かがみの姿勢になると、左右上下の歯を均一に触れることが出来ず、左右上下の奥歯にのみ負担が掛かります。人間の噛む力は、自分の体重ぐらいあります。左右上下の歯が均一に触れていれば、1つ1つの歯に対する負担は分散しますが、前かがみの姿勢が原因で、左右上下の奥歯にのみ負担が集中すると、負担(噛む力)がうまく分散されない結果、歯にヒビが入ったり歯がすり減たっりします。
歯にヒビやすり減りがあると、正しい噛み合わせが難しくなるので、顎関節に対して負担が増え、顎関節症になる事がございます。
※最近の研究で、歯ぎしりや食いしばりは、眠りの浅い時期に頻発する事が確認されました。
寝る前のスマホやPC操作は、身体を興奮させてしまうので、眠りの質が落ちてしまいます。眠りの質が落ちると、歯ぎしりや食いしばりが頻発します。ですので、歯ぎしり食いしばり防止の為に、寝る前のスマホやPCは控えましょう。
顎関節の特徴
顎関節の構造はどうなってるのか、簡単に解剖のご説明を致します。
下あごの骨(下顎骨)が、頭の側面にある骨(側頭骨)の窪みにハマるような形で、顎関節が構成されます。下顎骨と側頭骨で作られる関節の隙間に、関節円板(軟骨)と呼ばれる柔らかいクッションがあります。
口の開閉時に使われる咀嚼筋(咬筋と側頭筋)で、顎関節を動かしています。
普通の関節は、左右の関節が個々に動きますが、顎関節の場合は特殊で、左右の関節が連動して動きます。そのため顎関節は、良くも悪くも片側のあごの動きが、他方のあごの動きに影響を与えています。
さらに顎関節は、ほかの関節に比べて複雑な動き(回転運動と前後運動と左右運動)をするので、他の関節に比べて「顎関節は歪みやすい」と言われています。
また顎関節は、食事や会話で非常にたくさん動く割には、頭の骨(頭蓋骨)にブランコのようにぶら下がっているので、他の関節に比べて「安定性にかけ不安定」と言われています。
関節の特殊性と不安定性が、顎関節症でお困りの方が多い理由でもあります。
あごの関節と全身の関節その②
あごの関節や全身の関節には、身体のバランスをとる重要なセンサーがございます。もし身体の歪みがあれば、その歪んだ身体のバランスをとるために、あごの骨(関節)や筋肉の使い方を変えて、身体のバランスをとろうと試みます。逆もしかりで顎関節症があれば、その歪んだあごのバランスをとるために、全身の骨(関節)や筋肉の使い方を変えて、あごのバランスをとろうと試みます。
歪みが酷くなると、歪んだバランスをとるために、骨や筋肉の使い方を大きく変える必要があります。骨や筋肉の使い方を大きく変えると、それだけあごの関節や全身の関節に負担がかかり、痛みや関節の音が鳴るなどの不快な症状がでる事がございます。
つまりあごの関節と全身の関節は良くも悪くもお互いに影響しあっています。
すこし専門的なお話になりますが、顎関節症の病態(状態)やタイプは、「日本顎関節学会」によると、5つに分類されています。
⑴顎関節症I型は
あご(顎関節)を動かす筋肉、咀嚼筋の障害を主としたもの。
⑵顎関節症II型は
あご(顎関節)の周りにある、関節包・靭帯の慢性外傷性病変を主としたもの。
※骨と骨の連結部(関節)は関節包で包まれます。さらに関節には靱帯がみられます。靱帯は関節包を上から強化しています。
⑶顎関節症III型は
顎関節の関節円板(クッション)の、位置異常による障害を主としたもの。
さらにⅢ型は
- Ⅲa型:復位を伴う関節円板転位で、クリックを伴う物
- Ⅲb型:復位をともなわない関節円板転位で、クリックを伴わない物
に分けることが出来ます。
⑷顎関節症IV型は
下顎頭の変形(骨の障害)を生じた状態を主としたもの。
⑸顎関節症V型は
その他、I~IV型にあてはまらないものです。
ポイント
顎関節症になる原因は単純ではなく、色々な病態(状態)やタイプが重なり合って、複雑に発症する場合がほとんどです。
一般的な「顎関節症」に対するアプローチ
顎関節症になると、ほとんどの方は、まず歯科や口腔外科を受診されると思います。
①一般的な歯科や口腔外科では、顎関節症の場合
- 問診
- 触診
- 視診
- レントゲン検査
- かみ合わせを咬合紙でチェック
咬合紙以外の噛み合わせチェック法では
- CTスキャン
- バイトアイ(咬合接触状態を解析し、可視化・数値化する歯接触分析装置)
- オクルーザー(噛み合うときの力の入り方、大きさを読み取るコンピューター計測装置)
を導入している歯科医院や口腔外科がございます。
上記のチェック法で異常を見つけ後
- 鎮痛剤や注射
- 歯の噛み合わせ調整
- マウスピースの作成
- あごの運動療法(あごの動かし方の指導)
- 口腔マッサージやあご周り(咀嚼筋)マッサージ
- 歯並びに問題があれば歯列矯正
などの処置や治療を受けることが一般的です。
顎関節症が慢性化して、あごの関節が癒着して口が全く開かない場合や、あごに酷い痛みがある場合や、あごの骨自体に問題がある場合は、手術が行われることがございます。
②一般的な接骨院や整骨院では、顎関節症の場合
- 問診
- 触診
- 視診
などのチェック法で異常を見つけ後
- あごの痛む箇所に電気を当てる
- あごの痛む個所をマッサージする
- あごの痛む箇所に湿布をはる
- あごの運動療法(顎の動かし方の指導)
などの処置や治療を受けることが一般的です。
もちろんこれらの処置や治療で、顎関節症が改善に向かう場合もございますが、なかなか改善に向かわなかったり、処置や治療を受けているにも関わらず、段々と症状が強くなってしまう、お悩みを抱えている方は少なくありません。
さらに顎関節症が、処置や治療をうけて少し良くなっても、またしばらくすると症状が再発しする、発症と回復の繰り返しに、お悩みを抱えている方も少なくありません。
ではなぜ一般的な施術で、顎関節症は改善したり改善しなかったり、改善しても再発をまた繰り返してしまうのでしょうか?
その答えは先ほども述べましたが、顎関節症になる原因の複雑さに関係がございます。
顎関節症になった原因と、処置や治療が合っていれば改善するのですが、顎関節の原因と処置や治療が合っていなければ改善しない、もしくは改善しても再発をまた繰り返してしまいます。
例1)
歯科や口腔外科でマウスピースを作ったり、歯を削って噛み合わせを調整しても、顎関節症になった原因が身体の歪みからの場合、処置や治療が違うので、顎関節症が改善しない、もしくは改善してもすぐ再発してしまいます。
例2)
接骨院や整骨院であごの痛む箇所に電気を当てたり、あごの痛む個所をマッサージをしても、顎関節症になった原因が歯の問題からの場合、処置や治療が違うので、顎関節症が改善しない、もしくは改善してもすぐ再発してしまいます。
ですので、顎関節症の症状が同じでも、顎関節症の病態(状態)やタイプが異なると、自ずと処置や治療法が異なりますので、巷の本や雑誌でよくある、「この対処法で全ての顎関節症のお悩み解消」という、奇跡の処置や治療法は今現在ございません。
当院sakoの考え接骨院では
患者さまが抱える、顎関節症による痛みや不快感を一刻も早く取り除き、口の開け閉めのスムーズさを取り戻す為に、顎関節症の原因が何であるかどこにあるかを考え、その原因に合わせた処置や治療を常に心がけています。
顎関節症なった原因が、歯の問題や顎関節が癒着して手術が必要な口腔内の問題は、適材適所で歯医者さんや口腔外科にお任せして、当院sakoの考え接骨院では、顎関節症になった原因が、歯や口腔内ではない問題に対して処置や治療を致します。
あごに限らず全身に共通して言える事は、筋肉のこりや関節の痛みなどの不快な諸症状は、患者さまが訴える部位が原因のこともあれば。必ずしも症状がある部位が原因となっていない事もあります。
※下の図の赤い場所に患者さまは症状を訴えますが、今回のケースでは、顔の骨(頭蓋骨)や顎関節が原因ではなく、下の図に✖がある首の前にある筋肉、胸鎖乳突筋が根本原因になります。
当院sakoの考え接骨院では、顎関節症になった原因が顎関節自体にあれば、顎関節症に対して処置や治療をしますし、顎関節症になった原因が顎関節以外の部位にあれば、そこに対して処置や治療を致します。
例えば
理想の噛み合わせは、噛んだ時に左右上下の歯が均等に接触していて、特定の歯や筋肉、骨に対して負担のかからない状態です。
噛み合わせは歯の問題以外にも、頬杖やうつぶせ寝などの癖、足を組む頭を左右どちらかに傾ける癖といった、日頃の悪い生活習慣で身体が歪んでも、噛み合わせの位置がズレる事がございます。噛み合わせの位置がズレると、特定の歯や筋肉、骨に対して負担がかかるので、顎関節症を引き起こす事がございます。
ですので、当院sakoの考え接骨院では、頬杖やうつぶせ寝などの癖、足を組む頭を左右どちらかに傾ける癖といった、日頃の悪い習慣が原因の顎関節症であれば、背骨の歪みでズレてしまった噛み合わせを、本来の正しい位置に戻す事が、今回の顎関節症の解決法と考え、今回はあえて顎関節の処置や治療はせず、日頃の悪い生活習慣で形成された、身体の歪みを処置治療します。身体の歪みを処置治療する事で、噛み合わせの位置のズレが治ると、顎関節症の改善に繋がります。
最後に
顎関節症を長年患っている患者さま程、顎関節症になった原因に合わせた処置や治療をしても、すぐにはあまり症状の変化が感じられないかもしれませんが、原因に合った正しい処置や治療を継続してしていくと、顎関節症を長年患っている患者さまでも、改善の兆しが少しずつ見える方が多いです。
また、顎関節症は生活習慣によって発生する原因が多いので、当院sakoの考え接骨院では、出来るだけ早く顎関節症が良くなるように、日常生活でのアドバイスやセルフケアも積極的にお教え致します。
よりよい良い結果をご希望であれば、整体院で処置や治療を受けるだけでなく。自ら改善しようとする努力が必要になります。
あごの不調の原因を知り、今までと違うアプローチをすれば、今ある顎関節症の苦痛や不快な症状は必ず変化します。
Life is a series of choices
「人生は選択の連続である」
シェークスピアの名言
当院sakoの考え接骨院のホームページを、ここまでお読みいただき、誠にありがとうございます。
もしあなたが、顎関節症でお悩みでしたら、ご来院心からお待ちしております。