顔の歪みのメカニズム
眉毛の高さが均等になるよう
意識して毎朝メイクしていたけれど
最近メイクではごまかせないレベルに
顔の左右で眉毛の高さが異なりませんか?
その原因、実は
「顔の歪みやズレ」が原因かもしれません。
今回のお話は
上述のお悩みを解消する為にも
知らないとダメな
「顔の歪みのメカニズム」
について書きたいと思います
昔から人の顔は
左右対称に近いほど
美しい顔だとされています
美人の定義
「美人」というのは
- 目は大きく
- 鼻はすらっとして
- 輪郭がシャープ
などの
目鼻立ちの整った顔の事ですが
さらに
美人な顔の基準には
左右の顔のバランス
「シンメトリー」が挙げられます。
その証拠に
- モデル
- 女優
などの職業の方は
左右対称の顔をされている人が多いです
魅力的な顔は
釣り合いがとれています
左右ほぼ対称な顔は
あきらかに
左右非対称な顔よりも
魅力的とされています。
左右対称な顔を好むことは
写真や合成写真による顔でも
確認されています。
さらに
身体の左右対称性は
ほとんどの生き物にとって
相手をひきつける外観とされています
さらに動物の場合は
身体が左右対称であることが
「遺伝子の健全さ」を
後生に伝えるのに
重要であると考えられています。
※遺伝子には
生まれてから死ぬまでの情報が
組み込まれています。
遺伝子情報の一例に
種の生存や繁栄に必要な
病気に対する抵抗力の情報があります
顔(頭蓋骨)の構造
顔の歪みやズレを理解する為に
まずは
顔の構造について知りましょう。
顔の骨(頭蓋骨)は
「脳頭蓋」と「顔面頭蓋」に分類され
1個の骨ではなく
- 舌の骨(舌骨)を除くと22個
- 舌の骨(舌骨)を含むと23個
の骨で構成されています。
前から見ると
後ろから見ると
横から見ると
22個の骨同士が
パズルのようにくっついて
顔の骨(頭蓋骨)が作られています
更に
22個の顔の骨
頭蓋骨のつなぎ目(縫合)は
背骨や骨盤、手足の関節と
似たような構造をしています
顔(頭蓋骨)の動き
肺が呼吸時に
膨らんだり縮んだりする様に
顔の骨(頭蓋骨)にも
膨らんだり縮んだりする
動きが実はございます
しかし
顔の骨(頭蓋骨)は肺とは違って
目で見て分かる程大きくは
膨らんだり縮んだり動きません。
なぜなら
頭蓋骨の動き(縫合)は
せいぜい動いて0.3~3㎜以内だからです
ですので
小顔矯正のHPでよく見かける手技の1つ
あたま(頭蓋骨)を両側から挟んで
力を込めて押しても…
顔の横幅や縦幅の実寸(骨の形)が
治療を受けてすぐに肉眼で確認できる程
- 縮んだり
- 小さくなったり
することは絶対にあり得ません。
※小顔矯正(顔矯正)後
すぐに出る顔の変化(小顔効果)は
顔に溜まっていたむくみや余分な水分が
一時的に小顔矯正(顔矯正)で解消されて
小顔矯正(顔矯正)を受ける前よりかは
顔が一時的にスッキリして
「小顔に見えているだけ」で
決して
今現在の自分の顔の形そのもの
- 長さ
- 大きさ
が小顔矯正(顔矯正)後すぐに変化して
顔が「小顔」になったわけではありません。
下の図の赤線で囲んだ部分が
小顔矯正(顔矯正)の施術後に
顔の骨(頭蓋骨)の形が
目に見えてすぐに変わるような
ヤワな構造をしていますか?
美容クリニックの一般常識です
顔の骨(頭蓋骨)を力を込めて
グイグイ押したり引っ張るような
あまりに強い力の小顔矯正や顔の歪み矯正は
顔の皮膚を構成している
真皮のコラーゲン層を痛めてしまいます。
顔の真皮のコラーゲン層を痛めると
「顔のたるみやシワ」の原因になります
某有名美容クリニックのドクターは
「強い圧の小顔矯正を頻繁にやってる人ほど
顔のたるみやシワがひどい」
と豪語されています。
さらに
某有名モデルさんが
雑誌のインタビューで
「顔の皮膚がたるむから
顔に対する強い圧の施術は
絶対に受けない」
と語られています。
一説として
痛めた真皮の再生には
4年の歳月がかかるとも…
一般的に肺の「呼吸運動」は
1分間に12~18回するのが
普通とされています。
一方
正常時の顔の骨(頭蓋骨)は
1分間に約10回程度動いていますが
- 何かしら体に異常がおきている時
- 1分間に6回以下の動き
- 重症な時
- 1分間に3~4回の動き
- 死が間近な時
- 1分間に1~2回の動き
になると言われています
顔の歪み
顔の骨(頭蓋骨)の継ぎ目
縫合(下の図の①~⑰)は
背骨や骨盤、手足の関節と
似たような構造をしています
ですので
背骨や骨盤、手足の関節が
何かしらの原因で歪むのと同じで
顔の骨(頭蓋骨)の継ぎ目
縫合も何かしらの原因で歪みます。
顔にある縫合の歪みが
いわゆる
「顔の歪みやズレ」を作ります
顔の歪みチェック
以下の項目に
- 左右の眉毛の高さが違う
- 左右の目の大きさが違う
- 左右の目の高さが違う
- 鼻が右か左に曲がっている
- 左右で鼻の穴の大きさが違う
- 左右のほお骨の出っ張りが違う
- 左右のほお骨の高さが違う
- 左右の耳の高さが違う
- 左右の口角の高さが違う
- ほうれい線が片方だけ深く刻まれている
- 左右どちらかにあご先がズレている
1つでも自分に心当たりがある方は
顔にある縫合の歪み
いわゆる
「顔の歪みやズレ」がある可能性があります
顔の骨(頭蓋骨)の1つ前頭骨は
眼窩を構成している骨の1つで
下の図の赤丸部分にあります
眼窩には目(眼球)が入っています
ですので
顔の骨(頭蓋骨)の1つ前頭骨が
何かしらの原因でズレると
目が入っている眼窩を歪め
- 左右の目の高さ
- 左右の目の大きさ
- 左右の眉の高さ
が違う原因
いわゆる
「顔の歪みやズレ」を引き起こします。
顔の骨(頭蓋骨)の1つ側頭骨は
耳の穴を構成している骨の1つで
下の図の青丸部分にあります
耳の穴には耳(耳介)が付いています
ですので
顔の骨(頭蓋骨)の1つ側頭骨が
何かしらの原因でズレると
耳が付いている耳の穴を歪め
左右の耳の高さが違う原因になります。
※左右の耳の高さが違う状態で
メガネやサングラスを掛けると
メガネやサングラスが傾きズレます
顔の骨(頭蓋骨)の1つ鼻骨は
鼻腔を構成している骨の1つで
下の図の赤丸部分にあります。
※鼻腔は鼻の一部です
ですので
顔の骨(頭蓋骨)の1つ鼻骨が
何かしらの原因でズレると
鼻が付いている鼻腔を歪め
右と左のどちらかに
鼻筋が曲がる原因になります。
※鼻筋が曲がった状態で
メガネやサングラスを掛けると
メガネやサングラスが傾きズレます。
顔の骨(頭蓋骨)の1つ頬骨は
下の図の赤丸部分を構成します。
頬骨(きょうこつ)は
いわゆる
「ほお骨」にあたります
ですので
顔の骨(頭蓋骨)の1つ頬骨が
何らかの原因でズレると
左右のほお骨の
- 高さや位置
- 出っ張り具合
が違う原因になります。
顔の骨(頭蓋骨)の1つ上顎骨は
下の図の赤丸部分を構成します。
上顎骨(上あご)の上には
くちびるの一部(上唇)があります
ですので
顔の骨(頭蓋骨)の1つ上顎骨が
何らかの原因でズレると
くちびる(上唇)が歪み
- 左右の口角の高さ
- 左右のほうれい線の入り具合
が違う原因になります。
顔の骨(頭蓋骨)の1つ下顎骨は
下の図の赤丸部分を構成します。
下顎骨(下あご)の上には
くちびるの一部(下唇)があります
ですので
顔の骨(頭蓋骨)の1つ下顎骨が
何かしらの原因でズレると
くちびる(下唇)が歪み
- 左右の口角の高さ
- 左右のほうれい線の入り具合
が違う原因になります。
※あご先の位置がズレた状態は
生まれつきの問題以外は
「顔の骨(頭蓋骨)の1つ下顎骨が
左右どちらかにズレた状態」です
なぜ顔の歪みがおきてしまうのか?
生まれたばかりの赤ん坊の顔は
ほぼ左右が対称です
では
「なぜ顔の歪みがおきてしまうのか?」と言うと
その答えは
人それぞれで異なる
毎日の生活習慣に隠されています
毎日の生活習慣が良ければ
顔の歪みがおきてしまう事はほぼありません。
しかし
毎日の生活習慣が悪ければ
顔の骨(頭蓋骨)の形が徐々に変化して
顔の歪みやズレがおきてしまいます
顔の歪みがおきてしまう原因は
「毎日の生活習慣が悪い」
以外では
①生まれつきの骨格の問題
②出産時の問題
子宮から産道を通過する際に
赤ちゃんの顔の骨(頭蓋骨)に
強い圧迫や捻れの力が加わる事により
顔の歪みがおきる事がございます
③かおの外傷時の問題
かお(特にあご)に外から力が加わる
- 打撲(殴られる、物にぶつける)
- コンタクトスポーツ(ラクビー・バスケットなど)
- 交通外傷
- 転倒
など
顔を歪ませる毎日の生活習慣は
一例を挙げると
- うつ伏せや横向きで寝る
- 頬杖をつく
- 食事の時に片方ばかりで噛む
- 椅子に座った時に脚を組む
- カバンをいつも同じ側の肩にかける
- カバンをいつも同じ側で持つ
- スマホや携帯電話を悪い姿勢で操作する
などが考えられます
- うつ伏せや横向きで寝る・頬杖をつく
- ①うつ伏せや横向きで寝る生活習慣があると
顔の片側だけに圧迫する力が加わり
顔の歪みやズレがおきてしまいます
②頬杖をつく生活習慣があると
顔の片側だけに圧迫する力が加わり
顔の歪みやズレがおきてしまいます
- 食事の時に片方ばかりで噛む
- 食事の時の噛み癖で
片側の歯ばかりで物を噛む生活習慣があると
顔の片側にある筋肉ばかりを使用します。
顔の使いすぎている側の筋肉は
緊張して固くなり
顔のあまり使っていない側の筋肉は
弛緩して柔らかくなるので
食事の時に片方ばかりで噛むと
顔にある「物を噛む時に使う筋肉」
咀しゃく筋のバランスが左右で崩れて
顔の歪みやズレがおきてしまいます
- 椅子に座った時に脚を組む
- 椅子に座った時に脚を組む生活習慣があると
骨盤の歪みやズレの原因になります
骨盤は身体の土台なので
骨盤が歪むと
全身のバランスが崩れて
身体が歪みます。
顔の骨の顔面骨(頭蓋骨)は
身体の一部なので
骨盤の歪みやズレは
顔の歪みやズレの原因になります
※以下の生活習慣でも
骨盤の歪みやズレはおきます
- カバンをいつも同じ側の肩にかける
- カバンをいつも同じ側で持つ
- スマホや携帯電話を悪い姿勢で操作する
- スマホや携帯電話を
首を傾ける悪い姿勢でみていると
無意識に片方の目だけを使ってしまい
目の使い方に左右差が生じます
※右に首を傾けていると「左目」で
左に首を傾けていると「右目」で
物を見る傾向があります。
目の使い方に左右差があるかチェック
下の図の様に
左右に均等に目を動かせますか?
もし、上記のチェックを試みて
左右どこかの方向に
目の動かしにくさがあれば
目の筋肉の使い方に左右差が生じています。
目をうごかす筋肉(外眼筋)は
下の図の眼球の収まる頭蓋骨のくぼみ
眼窩に付着しているので
「目の使い方に左右差がある」
いわゆる
目をうごかす筋肉(外眼筋)の左右差は
・目の高さが左右で違う
・目の大きさ左右で違う
・眉の高さが左右で違う
原因になります(顔の歪みやズレ)
さらに
腕に右利きと左利きの
「利き腕」があるように
目にも右利きと左利きの
「利き目」があります。
目は「利き目」をメインにして
もう片方の目は「利き目」の役割を補うことで
左右の目から入った情報を脳で重ね合わせて
物を立体的に捉えることが出来ます
そのため
「利き目」側の筋肉を酷使するので
「利き目」側の筋肉に疲れがたまり
「利き目」側の目を動かす筋肉
外眼筋が緊張して固くなります
繰り返しの内容で強縮ではございますが…
目を動かす筋肉の外眼筋は
下の図の眼球の収まる頭蓋骨のくぼみ
眼窩に付着しているので
目の筋肉(外眼筋)の使い方の左右差は
・目の高さが左右で違う
・目の大きさ左右で違う
・眉の高さが左右で違う
原因になります(顔の歪みやズレ)
※一般的に
「利き目」の反対側の顔の筋肉は
「利き目」側の顔の筋肉に比べて
あまり筋肉が使えてない事が多いので
「利き目」の反対側の顔の筋肉は衰えやすく
顔がたるむ傾向にあります
最後に
今回のお話
「顔の歪みのメカニズム」
いかがでしたか?
顔の骨格矯正や整体によって
顔の歪みやズレを正す事は可能です。
※全てのケースではございません。
- 生まれつきにある顔の変形
- 顔の骨格に対しての外傷やケガ
で発生してた顔の歪みやズレは
顔の骨格矯正や整体で正すことは不可能です
顔の歪み矯正や整体を受けも
顔の歪みやズレを作る原因
「毎日の悪い生活習慣」を
自分で見直して改善しないと
他力本願では
またすぐに顔は歪んでしまいます
顔の歪みやズレを正すには
根気よく
毎日の生活習慣を良くする取り組みが必須です。
今までの生活習慣の結果(集大成)が
今の歪んだ自分(顔の歪み)です。
今の歪んだ自分(顔の歪み)が嫌であれば
今までと違う(反対側の)生活習慣をすれば
今の歪んだ自分(顔の歪み)は必ず変化します
健康・美容の為に
今日から、毎日の生活習慣を良くして
「顔の歪みやズレ」を改善しましょう。
めざせシンメトリー顔
顔の状態は身体の縮図です
顔の骨(頭蓋骨)の下に
背骨や骨盤があるので
顔の歪みやズレはその下にある
背骨や骨盤の歪みに悪影響を与えます
その為
顔の歪みやズレが原因で
背骨や骨盤が歪んでしまうと
- 頭痛
- 肩こり
- 腰痛
- めまい
- 耳鳴り
- 背中のこり
などの
顔とはかけ離れた場所の
症状やお悩みが出てしまうことも…
さらには
顔の歪みやズレが原因で
背骨や骨盤が歪んでしまうと
内臓を入れているお腹の空間に対しても
悪影響を与えてしまい
内臓を入れている
お腹の空間が歪んでしまいます
内臓を入れている
お腹の空間が歪んでしまうと
お腹の空間に入っている
内臓を変に外部から圧迫してしまい
お腹の血行不良が起こったり
内臓の位置が変にズレたりして
内臓の不調や不定愁訴の原因になります
内臓が不調になると
お腹の調子が悪くなるだけでなく
- 首のこり
- 肩こり
- 背中の痛み
- 腰痛
などの症状の引き金になる事も…
- 胃に不調があると
- みぞおちや背中に症状が出ます
- 肝臓に不調があると
- 右肩から右首、右の背中に症状が出ます
- 心臓に不調があると
- 両あごや左胸から左腕に症状が出ます
- 肺に不調があると
- 左肩から首の真ん中に症状が出ます
- 腎臓に不調があると
- 腰から臀部に症状が出ます
- 膀胱に不調があると
- 仙骨から尾骨に症状が出ます