昔に比べて、顔の横幅が広がっていないですか?
昔に比べて、顔の横幅が広がっている人は
「歯の食いしばり」が原因のひとつです。
歯の食いしばりが原因で
広がる顔の場所の1つ目は
下の図の
赤い場所の筋肉の側頭筋です。
歯の食いしばりが原因で
広がる顔の場所の2つ目は
下の図の
赤い場所の筋肉の咬筋です。
歯の食いしばりとは
覚醒時や睡眠時に
歯を左右にずらさずに
「上と下の歯を強く噛み合わせる」事です。
医学用語では歯のくいしばりを
「クレンチング」と言います。
顔の横幅が大きくなる原因
歯のくいしばりで
「上と下の歯を強く噛み合わせる」と
自分の体重ぐらいの力を出すことが可能です。
例えば
- 体重60kgの人なら、60kgの力
- 体重40kgの人なら、40kgの力
を「歯の食いしばり」で出すことが可能です。
さらに
あご先(顎関節)が左右どちらかにズレている
猫背
だと
自分の体重の1.5倍から2倍の力
- 体重60kgの人なら、120kgの力
- 体重40kgの人なら、80kgの力
を「歯の食いしばり」で出すことが可能です
そのため
歯の表面を覆っている組織は
人間の身体の中では一番硬い
「エナメル質」で作られています
あご先が左右どちらかにズレる理由
- 片方の歯ばかりで食べ物を噛んでいる
- 食べ物を噛む動作には
下の図の赤い部分の
「咀嚼筋(そしゃくきん)」を使います
片噛みの癖で
右の噛む筋肉をよく使っていれば
あご先が右に強く引っ張られますし
片噛みの癖で
左の噛む筋肉をよく使っていれば
あご先が左に強く引っ張られます
- どちらか片方のほおをいつも下にして寝る
- 人間の頭の重さは約5kgあります。
日常生活の寝方の癖
うつ伏せ寝や横向き寝で
どちらか片方のほおを
いつも下にして寝るていると
下になっている顔だけに
頭の重さが余分にかかるので
あご先がズレる原因になります
- ほお杖をつく癖がある
- 例えば
右エラの部分に頬杖をつく癖があると
下あご(下顎骨)に対して
右から左に押す力が発生するので
下あご(下顎骨)が左にスライドして
あご先がズレる原因になります
- 顎関節症がある
- 顎関節症の症状の1つとして
口が開けにくいだけでなく
口を開けた時にあご先が
左右どちらかにズレる傾向があるので
あご先がズレる原因になります
歯の食いしばりがあると
「上と下の歯を強く噛み合わせる」ので
- 歯の詰め物が外れる
- 歯が割れる
- 歯が折れる
- 歯がすり減る
- 歯がしみる(知覚過敏)
- 以前よりも歯が伸びた(歯茎の後退)
などの症状やサインが出るだけでなく
歯の食いしばりで
「上と下の歯を強く噛み合わせている」と
下の図の赤い色の筋肉
咀嚼筋(そしゃくきん)を常に使っています
筋肉を常に使っている
言い換えれば
「筋肉を常に刺激している」と
筋肉は大きく肥大して
マッチョになります
歯の食いしばりが原因で
噛む筋肉の1つ咬筋を
常に使って刺激していると
(咬筋の筋トレ前)
(咬筋の筋トレ後)
顔の横幅が広がります
歯の食いしばりが原因で
噛む筋肉の1つ側頭筋を
常に使って刺激していると
(側頭筋の筋トレ前)
(側頭筋の筋トレ後)
顔の横幅が広がります
さらに、歯の食いしばりが原因で
噛む筋肉の1つ側頭筋を常に使っていると
- ほお骨が横に出っ張る
- エラが張る
などの
顔の横幅の広がりだけでなく
側頭筋の構造上
あたまの鉢(こめかみ)の部分も広くなるので
顔の横幅がさらに広がり
顔がより大きく見えてしまいます
※眉毛の2㎝ほど外側に側頭筋があります
- あご先が左右どちらかにズレている
- 猫背
などの
顔や身体の歪みが年々酷くなってくると
「上と下の歯を強く噛み合わせる」力を
なんと
自分の体重の2倍以上出すことが可能です
例えば、顔や身体の歪みが酷くて
「歯の食いしばり」を
自分の体重の3倍出せると仮定すると
- 体重60kgの人なら、180kgの力
- 体重40kgの人なら、120kgの力
が顔の噛む筋肉(咀しゃく筋)の
咬筋や側頭筋に常に掛かり続けます
こんな重り(噛む力)を
常に上げ続ける(出し続ける)と
身体(顔)はどんどんマッチョになり
顔の横幅が
昔に比べてどんどん広がってきます
一度チェックしてみて下さい
まず、猫背の状態で
上と下の歯を強く噛み合わせて下さい
次に、姿勢を正して
上と下の歯を強く噛み合わせて下さい
猫背と正しい姿勢
どちらの姿勢のほうが
上と下の歯を強く噛む
「歯の食いしばり」をやりやすいですか?
顔の横幅が昔に比べて広がらない為にも
今すぐチェックして欲しいことがあります
普段、舌をどこに置いてますか?
- 上の歯ですか?
- 下の歯ですか?
- 下あごですか?
- 上下の前歯の間ですか?
正解は…
実は、この選択肢の中にはありません。
A~Dは全て間違った舌の位置です。
間違った舌の位置を専門用語では
「舌癖」と言います
- 舌癖とは
-
- 上下の歯の間に舌が出ている
- 舌を上下どちらかの歯に押し付けている
癖の事です
舌癖のもう一つのチェック法
唾を飲み込む時に
舌の先が、どこにありますか?
唾を飲み込む時に
舌の先が
- 上下どちらかの歯に触れてしまう人
- 舌の先を歯に押し付けてしまう人
は「舌癖」があります
舌癖があると
ヒトは1日に約800回から1000回
- 食べ物
- 唾
を飲み込む動作をしています。
ですので
「舌癖」がある人は
- 食べ物
- 唾
を飲み込むたびに(約800回から1000回)
舌が歯に触れている事になります
舌が歯に触れている時間が長い
もしくは
舌で歯を押し付けている時間が長いと
昔に比べて
歯と歯に隙間ができたり
上下の歯の噛み合わせが悪くなってしまいます
さらに
「舌癖」がある人は
しゃべり方にも特徴があります。
「舌癖」のある人は
しゃべる時に舌が
上下の歯の間に出る傾向があるので
- サ行
- タ行
- ナ行
- ラ行
の発音がしにくくなります。
※昔に比べて、滑舌が悪くなっている人は
「舌癖」があるのかもしれません…
舌癖があると
- 顔のたるみ
- 顔のクマ
- あごのズレ
- 呼吸が浅い
- 睡眠が浅い
- 食事中に音をたててしまう
- 口呼吸
の原因にも実はなります
正しい舌の位置
安静時でも活動時でも
舌が上あご(上顎骨)にぴたっとついているのが
正しい舌の位置です
もう少し詳しく述べると
舌の先を置くべき、上あごの正確な場所は
上の前歯のすぐ後ろの歯ぐきです。
別名「スポットポジション」と呼ばれています
※安静時でも活動時でも
決して舌は上の歯や下の歯に触れません
一度チェックしてみて下さい
まず、正しい舌の位置で
上と下の歯を強く噛み合わせる
「歯のくいしばり」をして下さい
次に、間違った舌の位置(舌癖)で
上と下の歯を強く噛み合わせる
「歯のくいしばり」をして下さい
正しい舌の位置と間違った舌の位置
どちらがより強く
上と下の歯を強く噛む
「歯の食いしばり」が可能でしたか?
舌の位置が正しいと
歯と歯を強く噛み合わせる
「歯の食いしばり」の力が
間違った舌の位置より弱くなります
間違った舌の位置では
歯と歯を強く噛み合わせる
「歯の食いしばり」で発生する力が
正しい舌の位置より強いので
顔にある噛む筋肉(咀嚼筋)に対して
強力な刺激が常に加わり続けます。
筋肉は刺激が強ければ強いほど
どんどん大きくたくましくなるので
間違った舌の位置では
顔にある噛む筋肉の
- 咬筋
- 側頭筋
がどんどん大きくたくましくなり
顔の横幅がどんどん広がります
正しい舌の位置では
歯と歯を強く噛み合わせる
「歯の食いしばり」で発生する力が
間違った舌の位置より弱いので
顔にある噛む筋肉(咀嚼筋)に対して
強力な刺激が加わる心配がございません
筋肉は強力な刺激でしか
大きくたくましくなりませんので
正しい舌の位置にすれば
顔の横幅が広がることはありません
正しい舌の位置を身につけて
顔の横幅が広がるのを防ぎましょう。
今現在の、自分の舌の位置が
正しいか間違っているかを
下の検査でまず確認して下さい
検査
舌を上あごに付けて
「ポンッ」と音が鳴らせますか?
この検査で
舌を「ポンッ」と鳴らせなかった人は
正しい舌の位置を維持するのに欠かせない
「舌を上に持ち上げる筋肉」が弱っています
※「ポンッ」と音を出すには
上あごに舌をしっかり付ける必要があります。
上あごに舌をしっかり付ける時に
「舌を上に持ち上げる筋肉」をすごく使います
「ポンッ」と音を鳴らせなかった人は
舌を上に持ち上げる筋肉を鍛えましょう
- 舌の筋肉トレーニング方法その1
- ①舌を置く上あごの位置を確認
下の図の黄色の丸
上あごにある「スポットポジション」に
・親指
・割り箸
・ストロー
のどれかを軽く5秒当てます
②次に舌の先端を上あごの
「スポットポジション」に5秒当てます
③上記の①~②を5回程繰り返します
③が終了したら
舌を上あごに付けて
「ポンッ」と音が鳴らせるかを
再度チャレンジしてください。
どうでしたか?
このエクササイズで
「舌を上に持ち上げる筋肉」が鍛えられると
上あごに舌がしっかり付き
「ポンッ」と音が出せるようになります
- 舌の筋肉トレーニング方法その2
- 用意するものは
粒ガムなら1粒
板ガムなら半分
①ガムをかんで軟らかくします
※片噛みの癖がある人は
普段噛んでない側で噛みましょう
②舌の上でガムを丸くします
③舌でガムを
上あごの「スポットポジション」に貼り付けます
④上あごのスポットに付いているガムを
舌で後ろに押し広げます
⑤舌でガムを上あごに押し付けたまま
つばを飲み込みます
⑥上記の①~⑤を1日1~3分繰り返します
⑥が終了したら
舌を上あごに付けて
「ポンッ」と音が鳴らせるかを
再度チャレンジしてください。
どうでしたか?
このエクササイズで
「舌を上に持ち上げる筋肉」が鍛えられると
上あごに舌がしっかり付き
「ポンッ」と音が出せるようになります。
上述している舌の筋肉トレーニング方法は
2つともやれば必ず出来るようになります。
「ポンッ」と音が鳴らせなかった人は
毎日少ない回数でも構わないので
継続して舌の筋肉トレーニングをして下さい。
正しい舌の位置を身につけて
顔の横幅が広がるのを防ぎましょう
まとめ
昔に比べて、顔の横幅が広がる問題は
上と下の歯を強く噛み合わせる
「歯の食いしばり」が原因の1つです。
歯の食いしばり以外では
昔に比べて、顔の横幅は広がる理由は
- 食べ物を強く噛む癖
- 歯ぎしりの癖
- 上と下の歯が1日20分以上触れ合う癖
もございます。
※日常生活で長時間(1日20分以上)
上と下の歯が触れ合っている状態を
専門用語で「歯牙接触癖(TCH)」と言います
- 歯の食いしばり
- 食べ物を強く噛む癖
- 歯ぎしりの癖
- TCH(歯牙接触癖)
この4つの共通点は
顔にある噛む筋肉(咀嚼筋)に対して
強力な刺激が加わる事です。
筋肉は刺激が強ければ強いほど
どんどん大きくたくましくなる性質があります
補足
顔にある噛む筋肉(咀嚼筋)に対する
- 歯の食いしばり
- 食べ物を強く噛む癖
- 歯ぎしりの癖
- TCH(歯牙接触癖)
の強力な刺激は
「顔の歪みやズレ」に関係しています
表情を作るために
顔にはたくさんの筋肉が存在しています
※目や口、鼻などを動かす筋肉が
顔には約30個以上あります
顔の筋肉の1つ「咬筋」は
顔の骨(顔面骨)の
ほお骨(頬骨弓)~えらの部分(下顎角)
に付着しています
例えば
片側の歯で物をかむ癖があると
よく噛んでいる咬筋が発達します
発達している咬筋側は
「エラ張り」の原因になるだけでなく
発達している咬筋側は
下の図の赤い矢印方向に
骨を引っ張る力が常に発生しています
例えば
- 歯の食いしばり
- 食べ物を強く噛む癖
- 歯ぎしりの癖
- TCH(歯牙接触癖)
で片側の咬筋が発達して
下の図の赤い矢印方向に
骨を引っ張る力が常に加わると
- ほお骨(頬骨弓)が出っ張ったり
- ほお骨(頬骨弓)が下がったりして
ほお骨の位置が左右で違う
「顔の歪みやズレ」の原因になります。
さらに
ほお骨(頬骨弓)の位置がズレると
ほお骨(頬骨弓)は
目(眼球)を入れる骨の一部なので
- 左右の目の高さ
- 左右の目の大きさ
が違う原因にもなります
筋肉は「適度」に使うのが正解です
- 歯を食いしばらない
- 食べ物をやさしく噛む
- 上下の歯が触れ合っている状態が1日20分以内
を日々の生活で気をつけて実践出来ると
昔に比べて、顔の横幅が広がらないだけでなく
- 表情が豊かになる
- 言葉の発音がきれいになる
- 痩せる
- 子供は脳が発達
- 大人はボケ防止
- 虫歯予防
- 目が良くなる
- ガンの予防
などの健康効果も期待できます
さらに
筋肉を適度に使う
- 歯を食いしばらない
- 食べ物をやさしく噛む
- 上下の歯が触れ合っている状態が1日20分以内
を日々の生活で気をつけて実践出来ると
昔に比べて、顔の横幅が広がらないだけでなく
顔の筋肉が適度に引き締まるので
- 小顔になったり
- 顔のたるみ防止
などの美容効果も期待できます
舌の側面に凹みありませんか?
舌の側面にある凹みは
「歯の食いしばり」のサインの1つです。
また、舌の側面にある凹みは
「舌癖」がある人のサインでもあります。
※歯のくいしばりのサインを
さらに詳しく知りたい方は
こちらをクリックしてご参照ください